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ランディ・マモラ:「ロッシはスピン・ドクターだ」

ランディ・マモラ:「ロッシはスピン・ドクターだ」

ランディ・マモラ:「ロッシはスピン・ドクターだ」

バレンティーノ・ロッシは「ドクター」の愛称で親しまれていますが、これからは「スピン・ドクター(戦略家)」と呼ばなければいけないでしょう。開幕戦のパフォーマンスから、2日間の予選を含めたプレシーズンの間にトリックを使いました。これは緒戦に向けて多少のアドバンテェージを得るため、ライバルたちの士気を低下させました。

レースウイーク中における彼の走りを分析し、私はカタルーニャとヘレスで行われた公式テストから全てがスタートしたと考えました。セパンとフィリップアイランドでのテストを経て、ロッシは計略を仕掛けました。カタルーニャとヘレスでの最速ラップをたたき出したことに、誰もが衝撃を得ました。そして、ヤマハは1ラップは速いが、そのリズムでレースを完走するコンディションにないと言われました。

そのことは正しいか、誰もが確認したくて開幕戦が待ちきれませんでした。そして迎えた初セッション、ライダーたちがコースインした瞬間、私は興奮しました。ロッシはミック・ドゥーハンのマニュアルだった精神的な戦略を用いたからです。

新シリーズの初セッションということで、路面は汚れており、ライダーたちはミスを犯さないように注意深くコースインして行きました。全ライダーたちがそのように慎重に走りました。ただ1人を除いてです。

ミックの元チーフメカニックでもあったジェミリー・バージェスは、状態が良ければ、回りくどいことをせずに一気にタイムアタックするようにアドバイスを与えると、バレンティーノはコースインから僅か5分後に、1分35秒7を叩き出しました。ライバルたちよりも約2秒速いタイムでした。

多くのライダーたちもそのタイムを記録することは可能だったと思いますが、実際はそうではなく、誰もバレンティーノのようなメンタリティーを持ってセッションに臨んでいなかったのです。そして、精神的有利を保ったままバレンティーノは、レースウイーク中、常にタイムボードのトップをキープしていました。

私は決戦前夜に予選データーをチェックし、1分33秒台後半から34秒台前半のレースペースとなるだろうと考えました。特に2度目の公式予選ではバレンティーノはソフトタイヤを履く前に1分33秒台で走り、1分32秒647でポールポジションを獲得しました。

1分33秒台にペースを刻んでいたマックス・ビアッジも、同じリザルト表を確認して気分が良かったことでしょう。一方で、セテ・ジベルナウやニッキー・ヘイデン、コーリン・エドワーズ、ロリス・カピロッシは可能性が低いと考えたに違いありません。

しかし、ロッシは28ラップ中22ラップを1分33秒台で走り、唯一のライバルであったマックスを抑えました。

マックスは素晴らしい走りを披露しました。今シーズンを左右する存在であることを確認しました。通常マックスは、独走でその才能を証明してきました。彼のコンディションに向いた状況で圧倒的な強さで優勝してきたところを何度も私たちは見てきました。

しかし、ウェルコムではアグレッシブな走りを見せました。マックスはトップに立ち、バレンティーノとスペクタクロなバトルを繰り広げました。

両雄のバトルには、ミシュランの新しい16.5インチフロントタイヤの存在がありました。側面のグリップ力が向上し、コーナーでのイニシアティブが高まりました。これはバレンティーノへ有利に働きました。なぜなら、ヤマハはホンダよりもポテンシャルが劣りますが、コーナーの立ち上がりで巻き返せます。それに、彼のスタイルに適しています。

そして、新しいタイヤは250ccクラスのライディングスタイルに向いています。バレンティーノはそのクラスのチャンピオンですが、歴史的な視点から、マックスより優れたライダーではないでしょう。タイヤが消耗した状態で迎えた最終ラップに、最速ラップを記録したことが、全てを物語っています。

Tags:
MotoGP, 2004, Valentino Rossi

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