Moto3™クラス:2012年前半戦レビュー
サマーブレーク期間に2012年シーズンの前半戦を評価。第2弾として、1年目を迎えたMoto3クラスを振り返る。
1949年から62年間継続された125ccクラスから、新規定により、4ストローク250ccエンジンによる新たなカテゴリーの幕開けとなった歴史的なオープニングレースで、3度目のオフィシャルテストを制した2011年ランク3位のマーベリック・ビニャーレスが優勝。タイトル有力候補の重圧を苦にせず、貫禄の勝利で、初代優勝者に輝いた。
第2戦スペインGPは、デビュー戦で芳賀紀行&眞子共実以来となる表彰台を獲得したロマーノ・フェナティが、34人中20人が転倒、17人がリタイヤしたサバイバルレースで36秒差の独走。史上最年少3番目の優勝を達成して、ポイントリーダーに躍り出た。
第3戦ポルトガルGPは、オープニングレースで歴史的なポールポジションを獲得したサンドロ・コルテセが、ビニャーレスを0.055秒差で抑え、ポール・トゥ・ウインを達成。開幕から3戦連続の表彰台でキャリア初のポイントリーダーに浮上した。
第4戦フランスGPは、トップを走行していたライダーたちが続々と転倒。18人がリタイヤした波乱のレースを地元ルマン出身のルイス・ロッシがキャリア初優勝を飾った。
第5戦カタルーニャGPは、ビニャーレスが地元で独走Vを決めると、第6戦イギリスGPで2戦連続のポール・トゥ・フィニッシュにより、ポイントリーダーに再浮上。第7戦TTアッセンは、4人による優勝争いに僅少さで競り勝った。
第8戦ドイツGPは、レインからドライに変わるコンディションの中で、コルテセが逆転で地元初優勝。ビニャーレスがポイント圏内に進出できず、ポイントリーダーの座を奪回した。
前半戦最後となった第9戦イタリアGPは、ビニャーレスが歴代5番目となる接戦に競り勝ち、今季5勝目を飾った。
前半戦を終了して、2勝を含む8度の表彰台を獲得したコルテセがチャンピオンシップをリード。6度の表彰台を獲得したビニャーレスが9ポイント差で追う。
4ストロークマシンに素早く順応したのは、ランク3位のルイス・サロンとランク6位のズルファミ・カイルディン。バイクの戦闘力が接近していることにより、存在感を現したのは、ランク5位アレックス・マスボーとランク8位のロッシ。
高い学習能力と順応力を見せるランク4位のフェネティ、ランク7位のアレックス・リンス、ランク9位のニッコロ・アントネッリが新人王争いを展開。
コンストラクター部門では、7勝を挙げたFTRホンダがランク1位。KTM、カレックスKTM、シューターホンダ、ホンダが続く。
バイク台数では、FTRホンダが10台、KTMが5台、カレックスKTMが4台、シューターホンダが4台、ホンダが3台、TSRホンダが2台、イオダが2台、マヒンドラが2台、FGRホンダが1台。
開幕戦カタールGP後、サンカルロ・グレシーニとJHK-Tシャツ・ラグリッセは、ホンダからFTRホンダに変更することを決断。アンブロージョ・ネクスト・レーシングは、オーラル・エンジニアリングとのコラボに終止符を打って、第4戦フランスGPからホンダエンジンを積んだシューターに変更していた。
後半戦からの巻き返しを目指す4チームは、ライダーの変更を決断。マヒンドラ・レーシングは、第9戦イタリアGPからマンセル・シュレッターを解雇して、リカルド・モレッティを起用。マプフレ・アスパルは、アルベルト・モンカヨからジョナス・フォルガーに変更。イオダ・レーシングは、ジョナスの後任にアルマンド・ポントネを指名。アンブロージョ・ネクスト・レーシングは、シモーネ・グロティスキに替わり、アレックス・マルケスを抜擢する。
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