開幕戦カタールGP:MotoGP™クラスプレビュー

MotoGP preview Qatar
Monday, 1 April 2013

チャンピオンシップ65年目は、プロトタイプマシン12台、CRTマシン12台がフルエントリー。7年連続して開幕戦の舞台に指名されたロサイル・インターナショナル・サーキットでシーズンの幕が開け、王者ロレンソを中心に、ペドロサ、ロッシ、マルケスらがタイトル争いに挑戦。青山がCRTとして最高峰クラスに復帰する。

2013年シーズンの開幕戦カタールGPは、10年目のグランプリ開催を迎えるロサイル・インターナショナル・サーキットで4日に開幕、7日に決勝レースを迎える。

カタールの首都ドーハ郊外に建設された当サーキットは、2004年10月に中東初のグランプリを開催すると、2007年から7年連続して開幕戦の舞台に指名され、2008年からは照明の下、6年連続のナイトレースが実施される。

昨年レギュレーションの変更により、排気量が1000ccに引き上げられた最高峰クラスは、プロトタイプマシンに加え、新たにCRTが参入。チャンピオンシップ開催64年目の今年は、プロトタイプ勢12台、CRT勢12台、合計24台がフルエントリーする。

昨年のフルエントリー21名からケーシー・ストーナーが引退。ミケーレ・ピロは、ドゥカティのテストライダーに就任。マティア・パシーニは、Moto2™クラスに転向。ジェームス・エリソンとイバン・シルバは、英国選手権、スペイン選手権に復帰する。

今年の新加入は、Moto2™クラス王者マルク・マルケスをはじめ、ランク3位のアンドレア・イアンノーネ、ランク7位のブラドリー・スミス、ランク8位のクラウディオ・コルティが昇格。青山博一がスーパーバイク世界選手権から復帰。ブライアン・スターリングはFIMスーパーストック1000から、ミシェル・ラバティは英国選手権から世界舞台に進出。2年間複数の国内選手権やスーパースポーツ世界選手権にスポット参戦していたルーカス・ペセックが最高峰舞台に初挑戦する。

昨年最高峰クラスで2度目のタイトル獲得に成功した王者ホルヘ・ロレンソは、今年2月から第15戦マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットで始まった3度のオフィシャルテストで総合2番手、1番手、3番手に進出。プレシーズン最後のセッションでは、ロングランを実行して、ライバルたちを寄せ付けない圧倒的なリズムで周回を重ねて、2004年のグランプリ初開催時に125ccクラスでポールポジションから写真判定で優勝してから、最高峰クラスのデビュー戦となった2008年にポールポジションから2位、昨年のポール・トゥ・ウインまで、9年間で6度のポールポジションを含めて9年連続の1列目、4度の優勝を含めて9年連続して表彰台を獲得したトラックに乗り込む。

2年間所属したドゥカティで、ランク7位と6位だったバレンティーノ・ロッシは、2004年から2010年までの7年間で4度のタイトル獲得に成功した古巣のヤマハに復帰すると、2月のテストでは、総合3番手と5番手。サーキット最多の6勝を誇るヘレス・サーキットで開催された3度目のオフィシャルテスト2日目には、昨年6月の第6戦イギリスGPフリー走行1以来、ドライコンディションでは、2010年10月の第15戦マレーシアGPのウォームアップ走行以来となる1番時計を記録して、総合2番手に進出。好感触でプレシーズンをまとめ、2010年の優勝を含めて過去に3勝を飾った中東に移動する。

ランク2位のダニ・ペドロサは、昨年後半戦の調子を維持するように、3度のテストで総合1番手、2番手、4番手。第2戦アメリカズGPの開催地、サーキット・オブ・ザ・アメリカズで実施したプライベートテスト3日目に首の痛みを感じ、第3戦スペインGPの開催地、ヘレス・サーキットで開催されたオフィシャルテスト2日目に再び首に違和感を覚えたことから、トラックコンディションとテストプログラムを考慮しながら、昨年7番グリッドからコンマ8秒差の2位に進出したオープニングレースに万全の体調で乗り込むことを優先して、最終日の走行をキャンセルした。

Moto2™クラス王者として、最高峰クラスに挑戦する最年少20歳のマルク・マルケスは、11月下旬からセパンで3度のテストを実施。総合4番手と3番手に進出した後、COTAでのプライベートテストでは、3日間連続の1番手。ヘレスでのオフィシャルテストでは、総合6番手に後退したが、プレシーズン中に専念したRC213Vへの順応が進み、電子制御の理解度が高まり、2年前に転倒リタイヤを喫したMoto2™クラスのデビュー戦を繰り返さないことを誓って、最高峰クラスのデビュー戦に挑む。

ランク4位のアンドレア・ドビツィオーソは、ドゥカティのファクトリーチームに移籍すると、ランク9位のニッキー・ヘイデンと共に、アウディ・グループの参入により、一新されたレーシング体制の下で、デスモセディチGP13への順応と開発に着手。最後のオフィシャルテストでは、トップからコンマ8秒差まで接近し、チャンピオンシップで5番目のロングトラックで、さらにタイム差を詰めに行く。

サテライト勢では、ランク7位のカル・クラッチローが昨年型M1を走らせて、プレシーズン最終日に1番時計を記録。ファクトリー勢を抑えて、総合1番手に進出すれば、ファクトリースペックのRC213Vを走らせるランク8位のステファン・ブラドルは、総合5番手でテストを締め括った。

昨年11月下旬のプライベートテストで、ショーワ製のサスペンションを継続使用することを決断したランク5位のアルバロ・バウティスタは、3度目のオフィシャルテスト2日目に転倒を喫して、左手の薬指と小指を亀裂骨折。万全の状態ではないが、開幕戦には参戦する予定。

ランク10位のベン・スピースは、昨年10月の第15戦マレーシアGPで負傷した右肩の状態が良くなく、3度のテストでは、総合15番手、16番手、18番手。完治までには、まだ時間が必要なことから、厳しい序盤戦が予想される。

Moto2™クラスからの昇格組、イアノーネとスミスは、デスモセディチGP14とM1の順応に専念。ファクトリーのサポートを受けるイアンノーネが、3度目のオフィシャルテストで上位に進出する好走を見せた。

2年目を迎えるCRT勢では、3名のART勢以外が、2014年からの規定施行を前に、プロトタイプマシンとのギャプ縮小とチームの経費削減を目的にドルナスポートとマニエッティ・マレリが共同開発中のECUエンジン・コントロール・ユニットを先行して使用。プレシーズン中に戦闘力が高まったことを評価した。

さらに、タイヤサプライヤーのブリヂストンは、CRT用にリアタイヤを準備。プロトタイプマシンが使用するタイヤと構造は同じながら、コンパウンドが、より軟らかいものが投入され、テストでは好評価を得ていた。

CRTの1年目にタイトル争いを展開したアレックス・エスパルガロとランディ・ド・プニエは、3度のテストで上位を独占。プロトタイプ勢とのギャップを着実に詰めれば、プロトタイプ勢からCRT勢に転向したエクトル・バルベラが、CRT勢の4番手、3番手、3番手に進出。チャタリングの問題を徐々に解消して、アスパル勢に接近すれば、ARTユーザーのカレル・アブラハムは、マニエッティ・マレリ製のECUを使用する。

ARTユーザーのヨニー・エルナンデェスは、昨年10月の第15戦日本GPで負傷した左肩が、3度のオフィシャルテスト前に完治。アスパル勢同様にARTが準備するECUを使用すれば、ラバティはチームが開発するオリジナルマシンで世界舞台に初挑戦する。

CRTの1年目に電子制御の調整に苦労した最年長39歳のコーリン・エドワーズは、BMWエンジンを搭載したシューターからカワサキエンジンを積むFTRに変更。チームメイトにクラウディオ・コルティが起用され、ポール・バード・モータースポーツ、NGM・モバイル・フォワード・レーシングと共に1台体制から2台体制に変更したカム・イオダレーシング・プロジェクトは、ダニロ・ペトルッチのチームメイトにルーカス・ペセックを指名。シューターと共同開発するオリジナルシャーシを投入する。

1年間スーパーバイク選手権に参戦した青山は、カワサキエンジンを搭載したFTRで復帰。1月18日に活動の拠点バルセロナ郊外でスーパーモタードを使用したトレーニング中に左手首を骨折するアクシデントに見舞われ、2月から始まったオフィシャルテストでは、チャタリングやテクニカルトラブルが続き、CRT勢の7番手、4番手、6番手だったが、最高峰クラスに初挑戦した2010年にコンビを組んだチーフクルー、トム・ジョジックと共にCRT勢のトップ争いに挑戦する。

開幕戦カタールGPのMotoGP™クラススケジュール

4月4日(木)
19時55分~20時40分: フリー走行1 (45分間)
4月5日(金)
18時00分~18時45分: フリー走行2 (45分間)
20時55分~21時40分: フリー走行3 (45分間)
4月6日(土)
19時55分~20時25分: フリー走行4 (30分間)
20時35分~20時50分: 公式予選1 (15分間)
21時00分~21時15分: 公式予選2 (15分間)
4月7日(日)
18時00分~18時20分: ウォームアップ走行 (20分間)
22時00分: 決勝レース

 

*カタールと日本の時差は、+6時間。初日は現地時間の4日19時55分、日本時間の5日1時55分に開始。公式予選1は、日本時間の7日2時35分から。決勝レースは、8日4時00分にスタートする。

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