MotoGP控訴裁判所がドゥカティに関する抗議を却下

公聴会後、暫定的なレース結果を承認され、エアロダイナイックスデバイスが使用可能。

FIM国際モーターサイクリズム連盟は26日、MotoGP控訴裁判所がドゥカティ車に搭載されたスイングアームのエアロダイナイックスデバイスに対する抗議を却下したと発表した。

開幕戦カタールGPの決勝レース後、フレディ・スペンサーを代表とするMotoGPスチュワートパネルは、アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ、レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング、レプソル・ホンダ・チーム、チーム・スズキ・エクスターからアンドレア・ドビツィオーソ、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラーのドゥカティ車に搭載されたスイングアームのエアロダイナイックスデバイスに関して、技術規則に準拠していないと考えた抗議を却下。

抗議を訴えたチームは、FIMアピールスチュワードに上訴。FIM世界選手権グランプリレギュレーションの3.3.3.2に従い、FIMアピールスチュワードは、MotoGP控訴裁判所に付託。

FIM国際審判委員会に所属する3名の裁判官で構成されるMotoGP控訴裁判所は、22日にスイス・ミー市内に位置する本部で当該チームの代表者たちを招集して公聴会を実施。

MotoGP控訴裁判所は、次のように規定。

・ 4チームの控訴は許容される。
・ 暫定的なレース結果は承認され、最終的な結果と宣言される。
・ 当該デバイスを違法と宣言し、将来のレースでの使用を禁止する要求を退ける。

抗議した4チームは、この決定に対して、グランプリレギュレーションの3.9に従い、スイス・ローザンヌにあるスポーツ仲裁裁判所へ5日以内に上訴することができる。