イタリアの放送局、『SKY SPORT(スカイ・スポーツ)』は、開幕戦カタールGPで3年連続の優勝、6年連続のトップ2を狙っていたドゥカティ・チームのアンドレア・ドビツィオーソから新型コロナウイルスの影響を受けて、自宅滞在が強いられている心境を語ったインタビューを紹介。
「不運にも通常のことやルーチンを続けることが自由にできない。全てが極めて制限されているけど、プログラムの変更を含めて、トレーニングに影響はない。それに、シーズンに向けて全ての準備が整っていたから、トレーニングを継続するという意味では何も変わらない。」
「少なくてもこれからの1か月、もしかしたら、それ以上になるかもしれないけど、通常は時間があまりなくて、継続的に実行することが困難だった特定のトレーニングに励むことができる。シーズン中はレースへの準備、休息、回復の繰り返しだけど、今は『限界』がないことから、日時を気にせずに、通常あまりできない特定の部位のトレーニング、細かいところに集中できる。」
「そういった違いはあるけど、トレーニングを継続する。幸運にも1年以上前に自宅の隣に自転車とトレーニング機材の置き場を作ったから、そこがプライベートジムとなり、そこでトレーニングを費やしている。それ以外の時間は、普段できないような家の雑用や整理をして過ごしている。」
「家にいるときは、特にアメリカのモトクロスをよく観て、研究するけど、今は当然観ることができないから少し残念だけど、テクニカルに関する動画をインターネットで探している。」
「キャンセルは少し残念。カタールは僕たちにとってグッドなトラック。テストが良かったから大きな自信があった。シーズンスタートが待ち切れなかった。」
「僕たちは普段から全てを正確にプログラムすることに慣れている。日時は常に固定され、1時間ごとに何をするのかも決まっている。もう何年もそのルーチンに慣れていて、他のスポーツよりも規則正しいことから、現在のように不規則な状態になってしまうと、精神的な打撃になってしまう。」
「シーズン終盤はかなり厳しいけど、全てはスピードに依存する。好調なら連戦で優勝、連勝ができるだろう。そうでなければ通常よりも危機な状態に陥ってしまう。その時の技術状況、チームと僕自身のフィーリング次第だろう。」
「正直なところ、開催日程をしっかりチェックしていない。シーズンのスタートが決まったらきちんと確認しよう。今は開催日程を話題にしたり、どうなるかを考えたり、計画を企てたりする必要はない。イタリアで起こっていることが、他国でも発生するかもしれないから、状況の進展をドゥカティと共に見守っているところ。予測不可能なことだから、計画を立てることは無駄。『この日に、このサーキットで開催する』と言われたら、考え始めよう。」
今月23日に34歳の誕生日を迎えるイタリア人ライダーは、最高峰クラス13年目、ドゥカティから8年目に向けて、日々フィジカルトレーニングに励んでいる。
"Palestra e lavoretti di casa: come è cambiata la vita dei piloti"#SkyMotori #MotoGPhttps://t.co/Tp8UHcuAiB
— Sky Sport MotoGP™ (@SkySportMotoGP) March 14, 2020
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