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News
2020-03-23
By DAZN ES

マルケス兄「病院に務める人たちが正真正銘のヒーローだ」

ライバルとなるクアルタラロとリンス、戦闘力が高まるアプリリアとエスパルガロ兄、昨年前に引退したロレンソを語る。

スペインで生中継を配信する『DAZN(ダゾーン)』は、レプソル・ホンダマルク・マルケスとインターネット電話のスカイプを使用したインタビューを紹介。警戒事態により、スペイン全土で発令されている移動制限などの措置や11月下旬に手術を受けた右肩の回復具合を説明した。

新型コロナウイルスによる外出禁止
「これは辛い。弟アレックスと一緒に犬を飼っているから家の周りを一周だけすることができるけど、責任を持って自宅に滞在している(不要不急の外出が禁止されているが、犬の散歩は短時間に限られ許可されている)。」

「毎朝9時に家を出て、トレーニングをするために、100メートルのところに位置するワークショップまで車で移動。責任を持った行動をしなければいけない。これは人生の教訓だと思う。正真正銘のヒーローは、医師や看護婦、病院に務める人たち。僕たちは彼らを対して感謝する。」

右肩の回復具合
「『MotoGP™』は僕たちのパッション。一刻も早くアクションに戻ることがベスト。肩の状態は良くなっている。外出禁止前にモトクロスとフラットトラックを試してみた。思っていた以上に問題が出てしまし、医師に診てもらっている。」

ファビオ・クアルタラロ
「ファビオに勝つことがだんだん難しくなっている。僕自身、経験不足で勝つことが難しかった。彼は経験を積み、破らなければいけない1人になることは確かだ。まだ優勝を挙げていないけど、既に多くのことを証明した。タイトル争いができることを証明する必要はない。ファビオ効果がヤマハを活性化させ、ヤマハ勢は少し方向性を失っているようだったけど、ヘレスでのポールポジションから全てが上手く回り出した。彼は速い。強敵だ。」

「ヤマハ車は前に他車がいなく、前が空いているときにリズムを刻むことができる。このカテゴリーではそれが最も重要だ。」

ホルヘ・ロレンソ
「ホルヘの引退は驚きだった。バレンシアで朝食中にツイッターで知った。彼はバイクへの適応に苦労していた。会見で説明したように、彼が言うには怖かったことが引退の理由だったけど、もしかしたら、バイクが原因だったかもしれない。ワイルドカードとして参戦するわけだから、このスポーツに対する恐怖ではなかったのだろう。」

スズキ
「昨年のプレシーズンで既に速かったけど、それはリンス1人だけだった。ミルは大きな前進を果たし、スズキ車は改善された。2人とも戦闘力があり、テストではピットボックス内で心理戦があったようだ。あれが始まると、お互いに刺激となる。」

「カギは安定感と異なるトラックとコンディションへの適応性。リンスは非常に速い。もしかしたら、一貫性が足りなかったかもしれないけど、経験を積んで良くなっている。」

アレイシ・エスパルガロ
「アレイシは、チャンピオンシップの中でも最も働き者の1人。結果を引きずらず、次の日には同じモチベーションを持って戻って来る。アプリリアはトライしている。メディア経由だけど、大きな前進を果たしたと理解する。テストでは非常に速かったけど、問題は信頼性。間違いなく改善して来るだろう。」

プレシーズン
「大変苦労したけど、最後に方向性が見つかった。これから進化ができるけど、エンジンのパフォーマンスを引き上げることは非常に難しい。緒戦の前にテストがない。」

19年シーズン
「今までのキャリアの中でベストだった。あれに並び、追い越すことは非常に難しい。多くの優勝を挙げ、0ポイントは1度だけ。考えられないことだけど、昨年の結果に追いつき、そして追い越すために、僕たちは参戦する。」

アンヘル・ニエトの90勝
「気にしていなかった。参戦を始めた頃には、考えられない記録だった。全てが夢のようだけど、ある日誰かが来るだろう。次の世代のライダーたちが僕の記録を追い越すだろう。僕としては可能な限り、キャリアを長く引き伸ばさないと。確かに記録は誇りを感じさせてくれる。良い仕事をしているという意味だけど、固執する必要はない。目標はいつもと同じで、チャンピオンを争い、ライダーとして人として成長すること。」

ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されたオフィシャルテストで総合7番手だった27歳のスペイン人ライダーは、最高峰クラス8年目、キャリア通算13年目のシーズンに向けて自宅近郊のワークショップでフィジカルトレーニングに励んでいる。