
スペインのスポーツ紙『AS(アス)』は24日、ドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータとレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングのポル・エスパルガロを招待して、ユーチューブを利用して生中継のインタビューを配信。新型コロナウイルスの影響、20年シーズンの開催時期、エンジン開発の凍結、21年のライダー市場などが話題となった。
注目が集まる開催時期に関して、エスペレータは「複数のアイデアがありますが、最も大切なことは健康です。影響を受けた人たちがいましたが、『MotoGP™ファミリー』に悪い知らせはありません。」
「我々は多国籍であり、次から次へと国々を転戦することから、開催を予定する全ての国の外出制限措置や国境封鎖の状況を確認しなければいけません。そして、レースを開催する可能性と許可されるケースを確認する必要があります。データを検証すれば、7月下旬までは、シグナルが青に変わることは難しいようです。7月に予定するドイツとオランダは難しく、その次のフィンランドは、5月上旬に予定していたホモロゲーションの問題があり、残り19戦を開催することは非常に困難ですが、複数のシナリオを実行できるように準備を進めています。」
「シナリオの1つは、延期された幾つかのレースを7月下旬からスタートさせることです。それが不可能なら、8月のチェコとオーストリアから始め、発表済みの開催日程通りを11月下旬まで実行します。」
「次のシナリオは、9月から始め、12月中旬までの開催となります。これは現状の開催日程とは全く異なり、天候が良いヨーロッパから開催を始め、開催が可能なオーバーシーに移行します。移動を考慮し、レース数や同じ場所での2連戦などが考えられます。3つ目のシナリオは、11月と12月に、2か所、3か所に集中して、それぞれの開催地で3レースを実施することです。」
「可能なシナリオに並行して、安全面の手順に関するセキュリティプロトコルを作成しています。無観客レースの場合には、サーキットに入場する人数の減少が強いられます。1戦約1200名と考え、サーキットに入る前、レース前後に検査を実施する必要があります。ロジスティクスは非常に困難であり、開催国の当局から承認が受けられるように準備を進めます。」
「想定していることの1つは、緒戦の木曜にテストを実施することです。」
エスペレータの説明を聞いたエスパルガロ弟は、「全てをマネージメントするドルナにとっては、本当に大きな問題。僕たちライダーは、バイクに乗り、アクセルを開けることが仕事で、レース運営を考えないけど、今はこれら全ての複雑なことを認識する。」
「今年は契約の問題で、ほぼ全てのライダーにとって重要なシーズンだけど、ドルナは全てのライダー、チャンピオンシップに関係する全ての人たちのために最善を尽くそうとしているから、1日も早く走りたいけど、今は待つとき。」
「無観客は当然問題だけど、それよりも大きな問題がある。それを考えれば、無観客は問題ではない。テレビ中継があり、素晴らしい手段で僕たちのスポーツを中継してくれる。重要なのはレースを開催して、このスポーツを自宅で楽しむこと」と、ドルナスポーツの計画を支援。
活動の拠点アンドラで最高峰クラス7年目のスタートを待つ28歳のスペイン人ライダーは、原則的外出禁止から段階的な緩和により、1日1時間に制限された運動が許可されたことから、自宅近郊でトレーニングを再開した。
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