スペインでインターネットを通じて生中継を配信する『DAZN(ダゾーン)』は、視聴者に14年10月の第17戦マレーシアGPのオンデマンドを提供する際に3位表彰台でタイトルを獲得したティト・ラバットを招待。
全18戦中7勝を含む14度の表彰台、11度のポールポジションを獲得して、チームメイトのミカ・カリオに競り勝ってタイトル獲得に成功したシーズンを振り返り、タイトル防衛に挑んだ15年シーズンと最高峰クラス昇格、最高峰クラ5年目の期待、友人マルク・マルケスに対する評価を語った。
タイトル獲得に成功した14年シーズン
「ゴールラインを通過した瞬間は信じられなかった。疲労困憊で喜びを爆発することができなかったけど、涙がこぼれ落ちた。僕はあまり感動せず、泣かないのに、それまでの努力に泣いてしまった。あれほど最高の気分を味わったことは一度もなかった。」
「当時、僕は集中することができ、目標はハッキリしていた。プレシーズンから僕は幸せで、落ち着いていた。ものごとが上手く進み、チャンピオンになるかもしれないと思い始めると、チームと一緒にものごとが上手く進み、精神的に安定した。誰も僕たちを阻止することができなかった。チーム、バイク、自分自身を最大限に引き出すことができた。」
「チームメイトだったミカ・カリオの存在が大きかった。あの当時の鍵となる人物だった。彼は非常に集中し、彼から雑音が聞こえてくれることは全くなかった。非常にプロフェッショナルで、僕たちはお互いを尊重し、トラックでファイトした。友人ではないけど、ライバルだった。彼から沢山のことを学び、彼のおかげで、自分自身を100%引き出すことができた。」
タイトル連覇に臨んだ15年シーズン
「タイトルを防衛するために中量級に残留したけど、最高峰クラスに昇格すべきだったと思う。チャンスがあったけど、そうしなかった。過去のことを話すのは簡単だけど、中量級に留まることを決め、台無しにしてしまった。最終的にはグッドなシーズンとなり、タイトル争いをしたけど、(日本GP直前のトレーニング中に)左手首を骨折してしまった。」
最高峰クラスへの昇格
「シーズン序盤からアスパル・チームと交渉して、2、3度の提示をもらった。プラマックからも話しをもらっていたけど、まだ先のことに思え、自分のパフォーマンスに集中していた。最終的に所属していたマーク・VDSから最高峰クラスに昇格したけど、バイクは戦闘的ではなかった。」
プライベートチームからサテライトチームへの昇格
「最高峰クラスでは常にプライベートチームに所属。走ることだけを考えていた。ヨハン・ザルコはドゥカティと直接契約を結び、僕はチーム契約だけど、初めてサテライトチームから参戦する。これはポジティブなこと。ザルコが来てくれたおかげで、彼と僕との待遇は同じだから、チャンスになるかもしれない。」
「プレシーズンのテストでは、マレーシアでトップから1.2秒差、カタールでは0.8秒差。いつも1.5秒差だったから、これほど接近したことは今までになかった。バイクがイコールコンディションとなる今シーズンは僕にとっても、下位に低迷するチームにとっても好機となるだろう。」
マルク・マルケスのポテンシャル
「もし僕がマルクのような転倒をしたら、3週間は立ち上がれないだろう。ボクサーのような強烈なノックアウトだけど、あのマレーシアでの転倒はそれ以上だった。それにも関わらず、マルクは立ち上がった。13年のムジェロもそうだった。身体面と精神面がストロングだ。」
「マルクは世界最高のベストライダー。現時点で史上最強のライダーだ。決して倒せない相手ではないけど、他者が疑ったり、スロットルを緩めたりするとき、彼は考えずにプッシュする。これが続く限り、勝ち続けるだろう。」
マルク・マルケスのクラッシュ
マルク・マルケスのクラッシュ~スローモーション
マルク・マルケスのクラッシュ~オンボードカメラ
マルク・マルケスのクラッシュ~テレメトリーデータ
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