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2020-06-20
By SPEED WEEK

「ロレンソには隠れた理由があったと思います」

テストライダーとしてヤマハに復帰したロレンソとテストプログラムの現状を説明。

ドイツのモータースポーツ専門ウェブサイト『SPEED WEEK』は、ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター、リン・ジャービスがヤマハ・ファクトリー・レーシング・テスト・チームの強化を目的にテストライダーとして起用するホルヘ・ロレンソのプログラムに関して言及したインタビューを紹介。

「欲求不満です。ホルヘがテストライダーとしてどのように仕事をしてくれるかを確認する手段がありません。パンデミックは多くの分野で欲求不満をもたらしましたが、彼との計画は深刻な影響を受けました。セパンで2日間のテストを実施しましたが、実際には、彼にとってのシェイクダウンであり、多くの課題に取り組みませんでした。主にバイクに慣れることが目的であり、あの後に日本、そして欧州で本格的なテストを実施すべきでした。全ては良く計画されていましたが、キャンセルを余儀なくしました。」

「シーズン中にミサノでテストを実施する計画を企てましたが、現時点でテストがどこで実施できるか分かりません。実施できたとしても、ホルヘの参加は非常に困難です。我々のテストチームは主に日本人エンジニアたちで構成されて、現時点で欧州への移動が許可されていません。非常に欲求不満です。ワイルドカードが禁止となりました。これはレースでのアクションを確認する機会がないことを意味します。この新しいプロジェクトに大変高い期待感がありましたので残念ですが、現時点では、この計画を実行することができません。」

「ミサノにバイクを準備することは簡単でしょう。欧州のメカニックたちを招集することができますが、単純にトラックに行くだけであって、背後にある重要な目的はなく、特定の目標もなく、テストする新しいパーツもなく、担当するエンジニアたちもいないことから、意味がありません。テストとして役に立ちません。1日に4、5時間ほど走れることから、ホルヘにとって有益となるでしょう。しかし、新しいパーツがないことから、何らかのことを提供することができません。」

「今の質問は2021年にどうするかです。ホルヘのテストはまだ始まっていません。新たな契約に合意する場合、双方にとって興味深く、価値がなければいけません。現時点では、年内に何日間のテストが実施できるかを確認すると言うだけです。その後に彼との協力関係を継続するかしないかを一緒に決めます。現行の契約期間は1年です。お互いが満足し、協力関係の継続を望むなら、話し合います。」

「ホルヘはテストライダーを望み、1戦に参戦することを望みましたが、隠れた理由があったと思います。レースへの復帰に向けて、十分な関心があるのかを知りたかったのではないでしょう。まだ十分に速く、快適に走れ、戦闘力を見極め、以前の自信を取り戻せるかに大きな関心があったと思いますが、バレンティーノがペトロナス・ヤマハと契約すれば、我々の4つのシートが決まります。フランコ・モルビデッリが残留して継続することを期待していることから、おそらく、ホルヘにはヤマハのシートがありません。再びフル参戦を希望する場合、ライバルと話しをしなければいけないでしょう。ドゥカティはまだ決まっていません」と、ロレンソとテストプログラムの現状を説明した。

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