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2020-12-21
By La Gazzeta dello Sport

総合2位モルビデリに投入される仕様は?

リン・ジャービスが来季供給4台の仕様を説明。将来の供給台数に関しても示唆。

イタリアのスポーツ紙『La Gazzeta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』は、ヤマハのモーター・レーシング・マネージングダイレクター、リン・ジャービスがヤマハ勢の最高位となる総合2位を獲得したフランコ・モルビデリが来季2021年シーズンに使用する『YZR-M1』の仕様を説明したインタビューを紹介。

「彼にはオフィシャルマシンが相応しいという人々の意見に同意します。通常の状況であれば、そのようにするでしょう。しかし、新型コロナウイルスにより、多くのことを変更しました。『YZR-M1』のファクトリースペックは、フランコが使用するAスペックよりも高額であり、僅かな時間で4機目のファクトリースペックを投入するための資金を見つけることは可能ではありませんでしたが、彼には素晴らしい将来があると確信しています。」

「フランコはアウトサイダーとシーズンを始めました。論理的には、ファビオ・クアルタラロ、マーベリック・ビニャーレス、バレンティーノ・ロッシが上位に進出しなければいけませんでしたが、彼はチャンピオンを獲得したジョアン・ミルから僅か13ポイント差でシーズンを終了しました。彼にとって、我々にとってもポジティブなサプライズでした。」

ペナルティが科せられたエンジンの問題に関しては、「2019年半ばから始めた計画プロセス中に発生した技術的なミスに対して代償を払うことになりました。バルブの問題が発生した後、残りのシーズンの仕事は困難になりました。人為的なミスであり、ライダーやチームの責任ではありません。内部統制を強化します。」

「2021年はまだ、シャーシ、ブレーキ、電子制御の作業を継続することができます。そして2022年、エンジンはより強力で扱いやすくならなければいけません。そうなるように作業を続けています」と説明。

ファクトリーライダーとして契約を更新したバレンティーノ・ロッシは、計15年間所属したファクトリーチームからサテライトチーム、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに移籍。

「競技面に関しては、影響はありませんが、もしかしたら、試すべきパーツが少なくなるかもしれません。そうなれば、レースに集中できるようになるでしょう。彼の動機とシーズンの始まり方に大きく依存します。」

「我々はペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームと大変良好な関係にあります。6台の投入が可能か?おそらく、可能です。望むのか?必ずしもそうとは限りません。生産及び支援のレベルにおいて、大きな負担となるでしょう。最適な台数は4台です」と、2022年以降もファクトリーチームとサテライトチームに各2台を供給し、サテライトチームを増やす可能性がないことを示唆した。