イタリアに専門誌『Motosprint(モトスプリント)』は、1月20日から2日間、へレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催されたスーパーバイク世界選手権のプライベートテストに市販車のパニガーレV4Sを持ち込み、今年最初となるトラックでの走行を実施したドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロがトラックを共有したホンダのテストライダー、ステファン・ブラドルとホンダ機の開発に関して言及した発言を紹介。
「2日目の午後はトラックコンディションが完璧でなかったから40周ほどしか走れなかったけど、数ヶ月間蓄積した身体のサビを取るには役立った。ヨハン・ザルコも来ていたことは良かった。彼は速い。バイクに関して幾つかの意見を交換した。『Panigale V4S』はハイレベルで優れたパフォーマンスを発揮するバイク。スーパーバイクは技術的な制限があり、タンク、リアフレーム、スイングアームなど、プロトタイプマシンのコンポーネントを搭載することが許可されている。市販車は根本的に速いバイクだけど、楽しく、プッシュすることができる。その一方で、スーパーバイクは複雑で、違いを理解するには、限界まで押し上げる必要がある。」
「マルク・マルケスが不在にも関わらず、ホンダは作業を進めているけど、これは別に新しいことではない。全てのチームは作業を止めることはない。何か新しいことを試すだろうと思っていたけど、予想通り、ステファン・ブラドルは新車を投入したから、僕たちにとって彼らの仕事を確認することに役立った。」
「ドゥカティは起用する全てのライダーを考えて、バイクの開発を進める。数年前から、この方針が始めた。もしかしたら、全てのメーカーが追随てしているかもしれない。もしかしたら、ホンダもその方向に向かっているかもしれない。誰もが乗れるバイクは、マルケスにとって限界である必要はない。特定の状況において、常に限界の走りに到達しないで済むことに役立つと思う。当然、ベストライダーは違いを生み出すけど、よりバランスが取れたバイクなら、より多くのマージンを持つことになる。」
「僕はプレシーズンのテストに向けて準備を整えたい。本当に困難だった昨年の後で楽しみたい。今年はムジェロ、ミサノ、バレンシアに(ワイルドカードとして)参戦する予定。ドゥカティは野心的な目標を持つことから、2021年シーズンは非常に重要だ。戦闘的になるために懸命に働こう」と、ホンダの開発状況を分析でき、ドゥカティのタイトル獲得に向けて作業を開始することを説明した。
HRCのテストライダー、ステファン・ブラドルは、スーパーバイク世界選手権に参戦するアルバロ・バウティスタ、レオン・ハスラムと共に1月27日から2日間、へレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでプライベートテストを予定している。
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