スペインのスポーツ紙『AS』は、『MotoGP™世界選手権』の商業権を所有するドルナスポーツ最高経営責任者カルメロ・エスペレータのインタビューを紹介。プレシーズンのテスト日程変更、アメリカズGPとアルゼンチンGPの開催延期、ワクチン接種に関して説明した。
「セパンでのテストキャンセルは大きな損失ではありません。我々は状況に適応する必要があり、最も重要なことは、プレシーズンを実施することです。ファクトリーとの話し合いで、エンジンの凍結が合意されたことから、例年と比較して、技術的な変更が少ないことが助けとなります。理想的な状況ではありませんが、2月に実施するところを3月に実施することから、劇的な影響はありません。」
「カタールでの2連戦、ポルトガルでの開催、アメリカとアルゼンチンの延期は計画していました。アメリカに行くことができない場合、この可能性を既に検討していました。アメリカとアルゼンチンに行けないと判断するために、契約で定められた時期まで待たなければいけませんでした。この2戦は延期となり、状況を注視します。今年の目標は最低18戦を開催することです。20戦まで開催できれば完璧ですが、3月から11月までに、最低18戦を開催することを望みます。これが理想であり、それが不可能の場合には、状況に適応して行くことになります。」
「ワクチンの接種に関しては様々な可能性を検討しています。現状の対象は健全者ではなく、リスクの高い人々が優先されており、年内までに世界中でワクチン接種が終了することを願いますが、状況を注視します。我々は各開催国の当局と連絡を取り、状況の確認を継続します。現時点で、カタールのプロトコルは、昨年の最終戦と同じとなります。」
「昨年よりも恐怖や不確実性は少なくなっています。我々は我々自身でチャンピオンシップを開催する能力があることを証明しました。異なった形で開催したかったですが、残念ながらそうなりませんでした。しかし、昨年やそれまでと同じように、エキサイティングなレースが始めたいという願いを奪うことはできません。」
昨年の第2戦スペインGPの決勝レースで右上腕骨を骨折したことから、シーズンの欠場を強いられたマルク・マルケスに関しては、「彼は自分が納得することをしなければならず、何も心配する必要はありません。マルクがチャンピオンシップに参戦することが重要ですが、何もプレッシャーをかけたくありません。我々は定期的に話し、彼は元気です。カレンダーを気にせず、回復に向けて集中しています。」
「私が医師、マルケス、ホンダの間に入り、仲介する必要は全くありません。そのような報道はデマです。ホンダとは必要な際に話しをしますが、メディアが報じたことは全くなく、調査などはありません。全くのフェイクニュースです」と、一部のメディアで報じられたホンダの調査とエスペレータの仲介説を一蹴した。
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