ウエストがMZにMoto2クラスのベストリザルトとなる4位をもたらせば、ノイキルヒナーが29人抜きを達成。ヘレス以来、2人が揃ってポイント圏内に進出した。
MZ・レーシングのアンソニー・ウエストは、第7戦TTアッセンの決勝レースで、20番グリッドから4位。マックス・ノイキルヒナーは、17番グリッドから10位に進出し、初めて両雄が揃ってトップ10を達成した。
初参戦した昨年から開発を担当していたウエストは、第3戦フランスGPからスチール・チューブ・トレリス・フレームを投入する予定だったが、モーターランド・アラゴンで開催されたスペイン選手権2戦目で、チャタリングの問題が発生。グランプリ投入前に、さらなる開発と実戦テストが必要と判断。
ファクトリーは、グランプリチームへのプレッシャーを緩和するために、ウエストにも、アルミニュームシャーシに替わって、2010年型のFTRを投入することを決断。
FTRの2戦目となった前戦イギリスGPでは、得意のウェットコンディションで転倒リタイヤを喫したが、36番グリッドから8位争いを演じ、久々に存在感をアピール。
今大会は、オープニングラップで13番手に浮上。5ラップ目からは5位を単独走行。2番手を走っていた高橋裕紀が転倒したことから、MZにベストリザルトをもたらした
「他のライダーたちからプレッシャーを受けずに、自分のポジションを守ることができた。最高の気分だ。この結果がすごく嬉しい。僕たちにとって非常に重要だ」と、会心の笑みで振り返った。
開幕からFTRを使用するノイキルヒナーは、左手小指を骨折して欠場した第3戦ポルトガルGPを除き、全戦でポイント圏内に進出。公式予選では、決勝レース進出タイムをクリアーできなかったが、フリー走行のタイムで最後尾39番グリッドから出場。
オープニングラップで28番手まで浮上すると、ステップ・バイ・ステップでポジションを奪取。29人抜きを達成した。
「こんなことが起こるのかと自分に質問した。最後尾からトップ10入り。フェノメナル(素晴らしい)!最初、リズムを見つける必要があり、集中したけど、すごく速かった。最後までコンスタントに走ることができた。アンソニーを祝福したい」と、チームメイトの4位を喜んだ。
カタルーニャ・サーキットで開催されたスペイン選手権の3戦目で、スチール・チューブ・トレリス・フレームの開発が前進したことを確認。ホームレースとなる第9戦ドイツGPへの投入を目標に開発作業を進めている。
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