シモンチェリの父親がヤングライダーたちを支援するために立ち上げたプロジェクトの柱となる『SIC・58・スクアドラ・コルセ』が、FIM・CEV・レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップの最終戦に参戦。故マルコの意志を継ぎ、近い将来に世界舞台に羽ばたくことを誓った。
2011年10月23日に事故により他界したマルコ・シモンチェリの父親、パオロ・シモンチェリは、リカルド・トルモ・サーキットで開催されたFIM・CEV・レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップに、2年前に立ち上げたヤングライダーたちを支援するプロジェクトを更に促進させる目的で、SIC・58・スクアドラ・コルセとして参戦。2人のライダーを召集して、グレシーニ・レーシングから今年ニッコロ・アントネッリとエネア・バスティアニーニが使用したKTMを使用した。
息子の名前を使用したプロジェクトを立ち上げた理由に関して、「全ては私自身を試す目的で始めました。あれから2年が経ち、マルコを支援してくれた全ての企業に目的を相談すると、その全てのスポンサーが支援してくれました。イタリア選手権のプレMoto3クラスにホンダの2台を使用して、ケビン・サッバトゥッチとマッティア・カサディを起用するところから始めました。今年はプレMoto3クラスに、ニコデモ・マットゥーロとトニー・アルボリーノが加入。トニーがタイトルを獲得しました。」
「正直、全ては私が死なないために生まれたプロジェクトです。最初のレースには、私の妻と娘が応援に来てくれ、これが前に進むべき道だと理解しました」と、説明。
プロジェクトの柱となるチームの運営と活動の方向性については、「全てのチームの問題は運営資金です。私は4人のライダーを起用しますが、その中の2人は持参金なしです。ファウスト・グレシーニから支援を受けていると言わなければいけません。彼はチームの49%を所有すると言いますが、現実は50%。しかし、思うように運営することを許してくれ、チームは私のものだと言ってくれます。」
「我々の目標は世界選手権。我々のトレーラーは、マルコのイメージが描かれ、これが世界舞台に辿り着くことを願いします。ライダーに関しては、トニーに大きな期待を寄せています。素晴らしいライダーだと思います。Moto3マシンを一度も走らせたことがありませんでしたが、バレンシアでは上手く走っていました。」
「来年は世界舞台進出に向けて準備が出来ているかを把握するために、FIM・CEV・レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップにフル参戦します。良い仕事ができれば、世界に行くことができるでしょう。イタリア選手権は運営面が良いですが、競技面は少しレベルが低いです。ライダーのレベルを理解することを望みます。トニーを起用しますが、第2ライダーを決めます。理想はイタリア選手権の継続参戦で、4人を起用することです」と、近い将来に故マルコの意志を継いだSIC・58・スクアドラ・コルセが世界舞台に進出する目標を明かした。
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