2014年シーズンを統計から検証。王者マルケスが、参戦1年目から成長した速さと強さを実証すれば、ランク2位を獲得したロッシは、誰よりも多く周回を重ね、青山はTTアッセンで初めてトップを走行した。
チャンピオン66年目の2014年シーズンは、14ヶ国18戦で開催され、2013年王者のマルク・マルケスが開幕からの10連勝を含む13勝を含む14度の表彰台を獲得して、史上最年少の2連覇を達成。2年連続のポール・トゥ・ポールズとBMW・M・アワードも獲得した。
最高峰クラス2年目のマルケスは、中量級王者として昇格した1年目から、優勝数を6勝から13勝、レースファーステストラップを11回から12回、ポールポジションを9回から13回、トップ周回数を83ラップから448ラップ中214ラップ(47.8%)に数字を伸ばし、6つのサーキットレコードラップ、8つのベストラップを更新。
レースファーステストラップ
全18戦中、マルケスは12戦でレースファーステストラップを記録、6戦でサーキットレコードラップを更新(第3戦アメリカズ+第5戦フランスGP+第7戦カタルーニャGP+第10戦インディアナポリスGP+第17戦マレーシアGP+最終戦バレンシアGP)。
ホルヘ・ロレンソとダニ・ペドロサは、それぞれ2戦(第14戦アラゴンGP+第15戦日本GP/第3戦アルゼンチンGP+第11戦チェコGP)、アルバロ・バウティスタとバレンティーノ・ロッシがそれぞれ1戦(開幕戦カタールGP/第16戦オーストラリアGP)でレース中の最速ラップを記録。
トップ周回数
全18戦の総周回数448ラップ中、マルケスはトップで214ラップを周回。第2戦アメリカズGPと第4戦スペインGPでは、1ラップ目からゴールラインまで全周回をトップで通過。
ロッシは昨年の21ラップから80ラップ、アンドレア・ドビツィオーソは8ラップから11ラップに増加。アンドレア・イアンノーネは最高峰クラス2年目で初めてトップを走行して、12ラップ(最終戦で10ラップ)を記録。
一方で、昨年最多の236ラップを記録したロレンソは98ラップ。ペドロサは76ラップから19ラップ、ステファン・ブラドルは23ラップから13ラップ。
オープンオプションの青山博一は、フラッグ・トゥ・フラッグとなった第8戦TTアッセン決勝レースの7ラップ目に最高峰クラスで初めてトップを走った。
レース総走行距離
クラスで唯一全戦完走を果たした青山は、2108.824kmを走行。第2戦アメリカズGPでラスト2ラップに転倒リタイヤを喫した新人スコット・レディング、第14戦アラゴンGPでラスト5ラップに転倒リタイヤしたドビツィオーソ、第16戦オーストラリアGPで残り10ラップで転倒リタイヤしたマルケス、第14戦アラゴンGPの4ラップ目に転倒リタイヤしたロッシが続き、2000km以上を走行したライダーが昨年の2人(ドビツィオーソとマルケス)から5人に増加。
プラクティス総走行距離
7000km以上を走行したのは、最長7470.333kmを走ったブラドルを筆頭に、ロッシ、ブラドリー・スミス、バウティスタ、ポル・エスパルガロ、青山、ペドロサの7人。
昨年最長距離の7656.800kmを走行したロッシは、最終戦後にシーズンを振り返り、もう一度ストロングライダーになるために、「キャリアで獲得した全ての勝利、全てのタイトルを忘れ、謙虚になり、フィジカルコンディションを維持するために非常に厳しいトレーニングを積むことだった。もし、現状に心地良さを感じて、9度のタイトル獲得と100勝以上の優勝に満足して、今まで通りに走り続ければ良い、と考えれば、家に残った方が良い。スポーツ、ライバル、バイク、タイヤ、全てが変化するから、より強くなるためには、さらなる努力が必要だ」と、発言した内容を実証するように7464.328kmを走行、レース総走行距離を加えて、クラス最長の9471.592kmを走った。
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