モビスター・ヤマハ・MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、第12戦イギリスGPの開催を前日に控えた中、シルバーストンのパドック内に設置されたチームのホスピタリティでメディア向けての会見を行い、次戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催地、ミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで実施したプライベートテストをはじめ、2018年型プロトタイプマシンの第一印象、後半戦の展望を語り、タイトル争いが困難であることを認めた。
「2018年型を初めて試した。最初のアイデアを得たと言うこと。それから、セットアップとトラクションコントロールの仕事にも取組み、テストはポジティブだったけど、ホンダ勢の方が少し良かった。マーベリックと僕はグッドなタイムだったけど、マルケスとペドロサの後ろに位置したとき、彼らはあまり苦労していないように見えた。それはここ数戦のレースで確認されていることで、僕が把握する範囲では、火曜にテストを実施したドゥカティ勢は非常に強かったけど、バイクのフィーリングは良かった。」
「ヤマハの首脳陣は、終盤戦に向けたプログラムを準備している。2018年型は、まだ周回数が少なく、次のテストは最終戦の後だと思う。悪くない。すごく良い。気に入っている。操縦性が良いけど、タイヤが消耗すると、今年と同じような問題が起きてしまうから、この分野と電子制御の仕事が必要だ。」
「確かに2018年型を試したけど、2017年型で仕事を続ける。マーベリックと僕は、エンジニアたちとの間で多くの話し合いを持ち、上手く行かないところを説明している。ヤマハはシーズン終了までに何かしてくれるだろう。解決が困難な問題で、週末は時間がない。」
「昨年は今年よりも戦闘力があった。バイクの良い感触があり、速く走ることができた。唯一の問題は、後半戦で優勝を挙げられなかったこと。ミサノとセパンでは、あと少しだったけど、多くの表彰台と多くのポイントを稼いだ。同じような展開になればいいけど、今年は厳しい。技術面で少し難しかった時期を過ごした。他のバイクは、より速く、より完璧。全てのレースで戦闘的になれるように、ヤマハと一緒に歯を食いしばる必要がある。」
「ホンダとヤマハの進化は、もしかしたら、プロジェクトの違いかもしれない。毎年違うわけで、今年は本当に多くの仕事に取り組んでいるけど、困難に出くわしてしまった。思っていた以上に苦しんだけど、当然、僕たちは屈しない。トラック次第だろう。」
「チャンピオンシップを自分が争っているところが見えない。マルケスやドビとのポイント差が大きく、特に十分な戦闘力を感じていない。ポイント差の挽回を考える前に、彼らのように強くなり、表彰台を争いたい。それが現時点での目標だ。チャンピオンシップは、現時点で本当に難しいと思う」と、心境を明かし、最高峰クラス300戦目で表彰台獲得に挑戦することを語った。
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