『This is MotoGP™』~エボリューション

市場及び商業を考慮したチャンピオンシップの3クラスは、絶え間なく進化、発展しながら、魅力的なスペクタクロなレースを提供する。

世界選手権は今年で72年目。最高峰クラスの技術規則が変更され、『500ccクラス』から『MotoGP™クラス』に改名されてから19年目を迎え、参戦メーカーは毎年最先端技術を駆使し、より戦闘力の高いバイクを開発する。

MotoGP™クラス』の1年目は、従来の2ストロークの500ccエンジンと4ストローク990ccエンジンのプロトタイプマシンがグリッドを共有。4ストロークへの移行に伴い、ハイテク化が加速。最高速度も上昇したことから、安全面を考慮して、07年に最大排気量を800ccへ引き下げると、09年からコスト削減策を次々に導入。

12年、最大排気量を1000ccに拡大。参戦を容易にする目的で、フレーム製造者が開発した車体に量産車エンジンを搭載できる『クレーミング・ルール・チーム』を採用して、エンジン使用制限数と燃料タンクの容量を緩和させると、14年からは主催者が指定するソフトウェアを使用する『オープンクラス』に移行。

13年までは各メーカーが独自に開発したECUエンジン・コントロール・ユニットのハードウェアとソフトウェアの使用が許可されていたが、メーカー間のギャップを少なくする目的で、14年にハードウェアを共通化、16年にはソフトウェアも共通化させた。

02年以降、モリワキやイルモア、WCMといったプライベーターがオリジナルマシンで参戦。15年にスズキとアプリリアが復帰、17年からはKTMが参戦を開始。現在、ホンダ、ドゥカティ、ヤマハ、スズキ、KTM、アプリリアの6メーカーが参戦。

開幕前に開催された今年のオフィシャルテストでは、6メーカーのギャップが0.345秒差と0.574秒差に接近。歴史的な均衡したタイム差が記録された。

中量級は、09年まで開催された『250ccクラス』から『Moto2™クラス』に移行。開催元年の10年から、ホンダの600ccエンジンが供給されると、19年からはトライアンフの765ccエンジンを採用。同時にマニエッティマレリが開発する共通ECUの供給も始まった。

開催元年から、モリワキ、スッター、モトビ、FTR、ICP、RSV、ハリス、ADV、KTMなど多くのメーカーが参戦。11年目の20年はカレックス、スピードアップ、NTS、MVアグスタがエントリーする。

軽量級は、11年まで開催された『125ccクラス』から『Moto3™クラス』に移行。エンジンは250ccエンジン。マヒンドラ、イオダ、オラル、プジョーらが参戦。9年目の20年はホンダ、KTM、ハスクバーナがエントリーする。

MotoGP™世界選手権』の20年シーズンは、中東唯一の開催地、ロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕。3月8日の決勝レースは、『Moto3™クラス』が15時00分、『Moto2™クラス』が16時20分、『MotoGP™クラス』が18時00分にスタート。日本時間21時00分、22時20分、24時00分にシグナル消灯する。

VideoPass(ビデオパス)』では、開幕戦カタールGPのプレスカンファレンスから史上最多全20戦を完全網羅の生中継で配信。