『MotoGP™クラス』プレビュー~マルケス兄が2戦連続の欠場

猛暑の2連戦を経た21名が東欧に移動。今シーズン最初の3連戦となる緒戦に挑む。

第4戦チェコGPは、ブルノ・サーキットこと、アウトモトドローム・ブルノで8月7日(金)に初日、9日(日)に決勝レースを開催。木曜から連日気温が30度まで上昇するドライコンディションが予報される中、第2戦スペインGPから2連勝を挙げたファビオ・クアルタラロはポイントリーダーとして、昨年10番グリッドから12秒差の7位だった当地で、ライバルたちの挑戦を受け、キャリア初となる3連勝に挑む。

シーズン緒戦で右上腕骨を骨折して前戦アンダルシアGPを欠場したマルク・マルケスは、プレートを交換する2度目の手術を受けて欠場。テストライダーのステファン・ブラドルが代役に指名されれば、左手舟状骨を骨折したカル・クラッチローと右肩を負傷したアレックス・リンスは、3連戦の緒戦を前に集中したリハビリと治療に専念。フリー走行1で回復具合を確認する。

2014年の第16戦オーストラリアGP以来となる表彰台独占を達成したヤマハ勢。ドライコンディションとなった2018年と2019年は、優勝、表彰台争いに加われなかったが、クアルタラロと共に2戦連続2位のマーベリック・ビニャーレス、18戦ぶりに表彰台を獲得したバレンティーノ・ロッシ、4番手を走行中に失速したフランコ・モルビデッリが2015年以来となる優勝、表彰台を狙う。

2年連続して優勝争いを繰り広げてきたアンドレア・ドビツィオーソを筆頭とするドゥカティ勢。4番手走行中に転倒したジャック・ミラー、2番手走行中に技術的問題に見舞われたフランチェスコ・バグナイア、オフィシャルテストの転倒から完全復帰するダニロ・ペトルッチが優勝、表彰台に挑戦。

緒戦から戦闘力が格段に向上したことを証明したKTM勢。テストライダーのダニ・ペドロサが3週間前に当地で2日間のプライベートテストを実施して、データを収集。昨年18秒差の11位だったポル・エスパルガロ、過去に優勝経験があるミゲール・オリベイラ、デビュー戦から上位を狙える走りを見せたブラッド・ビンダーがどこまで上位陣に接近できるか注目が集まる。

完走が僅か13台となったサバイバルレースで自己最高位の4位を獲得して自己最高位の総合4位に浮上した中上貴晶は、昨年15秒差の9位だったサーキットで再び上位進出に臨む。

アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、出場停止のアンドレア・イアンノーネの代役として、2戦連続してポイント圏内でフィニッシュしたテストライダーのブラッドリー・スミスを継続して起用する。

第4戦チェコGPタイムスケジュール
8月6日(木)
17時00分(24時00分): プレスカンファレンス

8月7日(金)
09時55分(16時55分): フリー走行1(45分間)
14時10分(21時10分): フリー走行2(45分間)

8月8日(土)
09時55分(16時55分): フリー走行3(45分間)
13時30分(20時30分): フリー走行4(30分間)
14時10分(21時10分): 公式予選1(15分間)
14時35分(21時35分): 公式予選2(15分間)

8月9日(日)
09時40分(16時40分): ウォームアップ走行(20分間)
14時00分(21時00分): 決勝レース(21ラップ)

過去5年間の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+2.452秒差
3位:ジャック・ミラー(ドゥカティ)+3.497秒差

2018年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)+0.178秒差
3位:マルク・マルケス(ホンダ)+0.368秒差

2017年-ウェットコンディション/フラッグ・トゥ・フラッグ
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ダニ・ペドロサ(ホンダ)+12.438秒差
3位:マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)+18.135秒差

2016年-ウェットコンディション
優勝:カル・クラッチロー(ホンダ)
2位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+7.298秒差
3位:マルク・マルケス(ホンダ)+9.587秒差

2015年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+4.462秒差
3位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+10.397秒差

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