オーストリアのメーカー、KTMは最高峰クラス参戦60戦目となったホームレース、第6戦スティリアGPで優勝と3位、初のダブルポディウムを獲得。初参戦の2017年から与えられていた優遇処置、コンセッションの資格を喪失した。
コンセッションとは、2013年以降に新たに参戦し、2013年以降にドライコンディションで勝利を挙げていないメーカーに対して、シーズンで使用可能なエンジン基数やホモロゲーション制限、契約ライダー及びテストライダーのテスト、ワイルドカードのエントリー回数といったアドバンテージが与えられる優遇、許容、譲渡のこと。
第6戦スティリアGP開催前まで資格を有していたのは、KTMとアプリリアの2メーカー。
コンセッションの授与と剥奪は、ドライ及びウェットコンディション下でのレースにおける、コンセッションポイントの獲得数に基づき、当該メーカーのバイクを使用する全ライダーが考慮の対象となる。コンセッションポイントは、2015年シーズンから累積される。
1位 = 3コンセッションポイント
2位 = 2コンセッションポイント
3位 = 1コンセッションポイント
当該メーカーが6コンセッションポイントに到達した場合、無制限日数のテストを実施する権利は即座に無効となり、シーズンに使用可能なエンジン基数及びホモロゲーション規定の優遇は翌シーズンから無効となる。
KTMは、参戦36戦目となった2018年11月の最終戦バレンシアGPで3位を獲得。ウェットコンディションの中で1コンセッションポイントを稼ぎ、第4戦チェコGPの優勝、第6戦スティリアGPで優勝と3位を獲得。
6コンセッションポイントを越えたことから、チームに割り当てられたテストタイヤの範囲内で、契約ライダーがいつでも、どのサーキットでもテストが実施できる権利を即座に失い、テストはテストライダーに限定される。
翌シーズンからは、グランプリ開催サーキットにおけるテストライダーによるテストがキャンセルされ、テスト会場として、開催地の中から3つのサーキットを選択しなければいけない。
シーズンにつきライダーあたりエンジン9基の使用は、翌シーズンから無効となり、7基に縮小される。
さらに、シーズンあたり最大で6名のワイルドカードエントリーの権利を失い、最大3名に限定される。
KTMに与えられた優遇処置は?
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