『MotoGP™クラス』プレビュー~ミサノでの2連戦が開幕

連日1万人の観客が見込まれる中、再舗装されたトラックで14年連続24回目の開催。

第7戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで9月11日(金)に初日、13日(日)に決勝レースを開催。好天候が予報され、今年トラックの全面再舗装工事により、オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、フロントに4タイプのタイヤを供給する。

レッドブルリンクでの2連戦で厳しい戦いを強いられたヤマハ勢は、6月下旬と8月下旬に実施されたプライベートテストにテストライダーを送り込まなかったが、昨年は4機がトップ5に進出。ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロは、昨年優勝争いからコンマ9秒差の2位を獲得すれば、総合5位のマーベリック・ビニャーレスはポールポジションから3位表彰台を獲得。総合7位のバレンティーノ・ロッシは過去3勝、総合11位のフランコ・モルビデッリは、昨年のベストリザルトタイとなる5位に進出。普段のトレーニングで使用する当地で表彰台を狙いに行く。

来季の体制が発表されるドゥカティ勢。総合2位のアンドレア・ドビツィオーソ、総合3位のジャック・ミラー、総合14位のダニロ・ペトルッチは、テストライダーのミケーレ・ピロが2度のテストで収集したデータを参考にホームレースに挑戦。

第4戦チェコGPで右膝を骨折した総合18位のフランチェスコ・バグナイアは、復帰を予定すれば、第5戦オーストリアGPで右手の舟状骨を骨折した総合12位のヨハン・ザルコは、初日に回復具合を確認して、再び上位進出を目指す。

オーストリアで戦闘力の高さを見せたスズキの両雄。テストライダーのシルバン・ギュントーリが6月下旬のテストで収集したデータを活用し、前戦スティックGPで初優勝の機会を逃した総合8位のジョアン・ミルと第2戦スペインGPで負傷した右肩を休ませる機会を得た総合13位のアレックス・リンスは、優勝、表彰台に挑む。

今季2勝を挙げたKTMは、6月下旬にレギュラーライダーたちを招集して2日間のテストを実施。再舗装された路面を確認すれば、8月下旬には2人のテストライダーたちが開発プログラムを継続。第3戦チェコGPで初優勝を挙げた総合4位のブラッド・ビンダー、前戦で初優勝を挙げた総合9位のミゲール・オリベイラ、昨年2番グリッドから7位に進出した総合10位のポル・エスパルガロが今季3勝目を狙う。

コンストラクター部門で総合5位に低迷するホンダ勢。昨年の優勝機を走らせる総合6位の中上貴晶は最高峰クラス初の表彰台、2度目のトップ5入りを目指せば、総合21位のカル・クラッチローは、レースデータを検証して、低迷からの脱出を図る。

厳しいレースが続くアプリリアだが、6月下旬にアレイシ・エスパルガロブラッド・ビンダーは当地で3日間のテストを実施。8月下旬には、テストライダーのロレンソォ・サバドーリがホームレースに向けて準備を進めていた。

決勝レースから2日後の9月16日には、当地でシーズン最後となるオフィシャルテストが開催され、レギュラーライダーたちの参加が予定されている。

タイムスケジュール
9月10日(木)
17時00分(24時00分): プレスカンファレンス
9月11日(金)
09時55分(16時55分): フリー走行1(45分間)
14時10分(21時10分): フリー走行2(45分間)
9月12日(土)
09時55分(16時55分): フリー走行3(45分間)
13時30分(20時30分): フリー走行4(30分間)
14時10分(21時10分): 公式予選1(15分間)
14時35分(21時35分): 公式予選2(15分間)
9月13日(日)
09時20分(16時20分): ウォームアップ走行(20分間)
14時00分(21時00分): 決勝レース(27ラップ)

過去5年間の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+0.903秒差
3位:マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)+1.1636秒差

2018年-ドライコンディション
優勝:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位:マルク・マルケス(ホンダ)+2.822秒差
3位:カル・クラッチロー(ホンダ)+7.2689秒差

2017年-ウェットコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)+1.192秒差
3位:アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)+11.706秒差

2016年-ドライコンディション
優勝:ダニ・ペドロサ(ホンダ)
2位:バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)+2.837秒差
3位:ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)+4.359秒差

2015年-ドライ/ウェットコンディション
優勝:マルク・マルケス(ホンダ)
2位:ブラッドリー・スミス(ヤマハ)+7.288秒差
3位:スコット・レディング(ホンダ)+18.793秒差

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