『Moto2™クラス』プレビュー~トップ2に挑戦するのは誰か?

アジョの両雄にベツェッキ、ロウズ、ディ・ジャンアントニオ、シュロッター、アウグストらが挑む

第10戦スティリアGPは、レッドブルリンクで8月6日に初日、8日に決勝レースを開催。前半戦で3勝を含む8度のトップ2入りを達成したポイントリーダーのレミー・ガードナーが昨年ポールポジションから転倒、6番グリッドから3位だった当地で、豪州人としては1969年のケル・キャラザース以来2人目となるタイトル獲得に向けて、確実にハイポイントを稼ぎ、後半戦のスタートダッシュを目指す。

前戦TTアッセンで3勝目を挙げた総合2位のラウール・フェルナンデェスは、31ポイント差に接近。中量級に継続参戦する意志を固め、後半戦も経験と学習に専念すれば、来季の去就に注目が集まる総合3位のマルコ・ベツェッキ(56ポイント差)、中量級でタイトル獲得を追求する総合4位のサム・ロウズ(85ポイント差)、来季の最高峰クラス昇格が決まった総合5位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(111ポイント差)は優勝、表彰台を狙う。

注目は、確実に1桁台でフィニッシュしてポイントを稼ぎ、昨年2位を獲得した総合6位のマルセル・シュロッター、先陣を切って来季の所属先が決定した総合7位のアロン・カネト、前戦で表彰台を獲得した総合8位のアウグスト・フェルナンデェス、最高峰クラスへの昇格を希望する総合10位のジョー・ロバーツ。

2戦連続の転倒リタイアを喫した後、3戦ぶりに6位に進出した総合11位の小椋藍は、昨年表彰台を獲得したトラックで、第2戦ドーハGP以来となる2度目のトップ5入り、そして初表彰台に挑戦。

第5戦フランスGPで右手首を骨折したヤリ・モンテッラと第8戦ドイツGPで左手を骨折したロレンソォ・バルダッサーリは復帰を予定。

『Moto2™クラス』の決勝レースは、8月8日現地時間12時20分、日本時間19時20分にスタート。

タイムスケジュール
8月6日(金)
10時55分(17時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(22時10分): フリー走行2(40分間)
8月7日(土)
10時55分(17時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(22時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(22時35分): 公式予選2(15分間)
8月8日(日)
09時10分(16時10分): ウォームアップ走行(20分間)
12時20分(19時20分): 決勝レース(25ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2020年オーストリア-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(カレックス)
2位:マルセル・シュロッター(カレックス)+0.848秒差
3位:ルカ・マリーニ(カレックス)+1.256秒差
2020年スティリア-ドライコンディション
優勝:マルコ・ベツェッキ(カレックス)
2位:ホルヘ・マルティン(カレックス)+0.000秒差
3位:レミー・ガードナー(カレックス)+1.027秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:アレックス・マルケス(カレックス)+0.330秒差
3位:ホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)+1.839秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:フランチェスコ・バグナイア(カレックス)
2位:ミゲール・オリベイラ(KTM)+0.264秒差
3位:ルカ・マリーニ(カレックス)+5.953秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:フランコ・モルビデリ(カレックス)
2位:アレックス・マルケス(カレックス)+1.312秒差
3位:トーマス・ルティ(カレックス)+2.544秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ヨハン・ザルコ(カレックス)
2位:フランコ・モルビデリ(カレックス)+3.058秒差
3位:アレックス・リンス(カレックス)+3.376秒差

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第10戦スティリアGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信