『Moto3™クラス』プレビュー~アコスタ包囲網

日本勢が01年の宇井陽一以来となるイギリスGP優勝、シルバーストンでの初表彰台を狙う

第12戦イギリスGPは、シルバーストンで8月27日に初日、29日に決勝レースを開催。ポイントリーダーのペドロ・アコスタが当地に初挑戦。軽量級で29人目、『Moto3™クラス』で9人目となる年間6勝目を狙う。

『Moto3™クラス』が始まった2012年以降、年間5勝以上を挙げてタイトルを獲得したのは、初代王者のサンドロ・コルテセ(5勝)を筆頭にマーベリック・ビニャーレス(5勝)、ダニー・ケント(6勝)、ブラッド・ビンダー(7勝)、ジョアン・ミル(10勝)、ホルヘ・マルティン(7勝)の6人。4勝以下はアレックス・マルケス(3勝)、ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(4勝)、アルベルト・アレナス(3勝)の3人。

5勝以上を挙げてタイトルを逃したのは、アレックス・リンス(6勝)、ルイス・サロン(7勝)、ジャック・ミラー(6勝)、ミゲール・オリベイラ(6勝)の4人。

前戦スティリアGPで今季3勝目を挙げた総合2位のセルジオ・ガルシアは、53ポイント差から41ポイント差に接近。初参戦した2019年は19位で完走していた。

3人が展開する総合3位争い。総合3位のロマーノ・フェナティ、総合4位のデニス・フォッジャ、総合5位のジャウメ・マシアは残りのシーズンで少しでも多くの優勝、表彰台を狙いに行く。

過去の日本勢の成績は、辻村猛(1994年)、坂田和人(1995年/1998年)、東雅雄(1999年)、宇井陽一(2000年/2001年)が優勝。いずれもドニントンパーク。シルバーストンでは、小山知良(2010年)と鈴木竜生(2019年)の5位が最高位。

2年前に6位に進出した総合7位の佐々木歩夢、来季の契約を締結した総合9位の鳥羽海渡、2年前にファステストラップを記録した総合17位の鈴木、前戦の転倒で左上腕骨を骨折した総合18位の山中琉聖、当地初挑戦となる総合24位の國井勇輝がシルバーストンでのベストリザルトを更新し、今季3度目となる5人全員のポイント圏内進出を目指す。

『Moto3™クラス』の決勝レースは、8月29日現地時間11時20分、日本時間19時20分スタート。『motogp.com』ではフリー走行1から全セッションの生中継で配信。

タイムスケジュール
8月27日(金)
09時00分(17時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(21時15分): フリー走行2(40分間)
8月28日(土)
09時00分(17時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(20時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(21時00分): 公式予選2(15分間)
8月29日(日)
09時00分(17時00分): ウォームアップ走行(20分間)
11時20分(19時20分): 決勝レース(17ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:マルコス・ラミレス(ホンダ)
2位:トニー・アルボリーノ(ホンダ)+0.240秒差
3位:ロレンソォ・ダッラ・ポルタ(ホンダ)+0.374秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:アロン・カネト(ホンダ)
2位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+0.063秒差
3位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+0.111秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ブラッド・ビンダー(KTM)
2位:フランチェスコ・バグナイア(マヒンドラ)+0.183秒差
3位:ボ・ベンスナイダー(KTM)+0.336秒差
2015年-ウェットコンディション
優勝:ダニー・ケント(ホンダ)
2位:ヤコブ・コーンフィール(KTM)+8.492秒差
3位:ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)+13.189秒差

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第12戦イギリスGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信