『Moto3™クラス』プレビュー~フォッジャがアコスタの接近

残り4戦100ポイントのタイトル争い。数字上ではトップ7までが逆転の可能性あり

第15戦アメリカズGPは、サーキット・オブ・ジ・アメリカで10月1日に初日、3日に決勝レースを開催。後半戦5戦で52ポイントを稼いだポイントリーダーのペドロ・アコスタは、1990年のロリス・カピロッシ以来となるデビューシーズンでのタイトル獲得、カピロッシ(17歳165日)とマルク・マルケス(17歳263日)に続く、3人目となる17歳でのチャンピオンに向け、レース経験があるライバルたちのアドバンテージ維持を目指す。

前戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPで2戦連続4勝目、4戦連続8度目の表彰台を獲得して総合2位に浮上したデニス・フォッジャは、後半戦でクラス最多となる82ポイントを加算し、42ポイント差に接近。チーム残留が決まったことで、逆転に向けて集中できる環境が整い、2年前に10位だった当地に乗り込む。

42ポイント差の総合3位に後退したセルジオ・ガルシアもチーム残留が決定。2年前に19位だった経験を活かして確実にポイントリーダーとのギャップを詰めたいところ。

週末の注目は総合4位のロマーノ・フェナティ。ホームレースでトップ独走中に転倒リタイアを喫したことで今季初めて0ポイントに終わり、今季最大の76ポイント差に追い込まれたことから、逆転の可能性を引き延ばすには優勝しか手段がなくなったが、当地では2016年と2017年に優勝を挙げている。

過去、当地における日本勢の最高位は、鈴木竜生の2018年9位。レース経験があり、来季の去就が決定している佐々木歩夢鳥羽海渡、鈴木は初優勝、初表彰台を狙い、初挑戦となる山中琉聖國井勇輝は素早く順応し、トップ10、ポイント圏内を目指す。

第13戦アラゴンGPの決勝レースで転倒リタイアした総合15位のガブリエル・ロドリゴは、精密検査の結果、左上腕骨の骨折が判明。前戦に続き、今週末も欠場することになった。チームは代役を起用しない。

『Moto3™クラス』の決勝レースは、10月3日現地時間11時00分、日本時間01時00分スタート。『motogp.com』ではフリー走行1から全セッションの生中継で配信。

タイムスケジュール
10月1日(金)
09時00分(23時00分): フリー走行1(40分間)
13時15分(03時15分): フリー走行2(40分間)
10月2日(土)
09時00分(23時00分): フリー走行3(40分間)
12時35分(02時35分): 公式予選1(15分間)
13時00分(03時00分): 公式予選2(15分間)
10月3日(日)
08時40分(22時40分): ウォームアップ走行(20分間)
11時00分(01時00分): 決勝レース(17ラップ)

過去の決勝レースリザルト
2019年-ドライコンディション
優勝:アロン・カネト(KTM)
2位:ジャウメ・マシア(KTM)+0.909秒差
3位:アンドレア・ミニョ(KTM)+1.077秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:ホルヘ・マルティン(ホンダ)
2位:エネア・バスティアニーニ(ホンダ)+1.451秒差
3位:マルコ・ベツェッキ(KTM)+4.112秒差
2017年-ドライコンディション
優勝:ロマーノ・フェナティ(ホンダ)
2位:ホルヘ・マルティン(ホンダ)+4.504秒差
3位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)+4.527秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ロマーノ・フェナティ(KTM)
2位:ホルヘ・ナバーロ(ホンダ)+6.612秒差
3位:ブラッド・ビンダー(KTM)+10.535秒差
2015年-ドライコンディション
優勝:ダニー・ケント(ホンダ)
2位:ファビオ・クアルタラロ(ホンダ)+8.532秒差
3位:エフレン・バスケス(ホンダ)+8.652秒差
2014年-ドライコンディション
優勝:ジャック・ミラー(KTM)
2位:ロマーノ・フェナティ(KTM)+0.069秒差
3位:エフレン・バスケス(ホンダ)+0.172秒差
2013年-ドライコンディション
優勝:アレックス・リンス(KTM)
2位:マーベリック・ビニャーレス(KTM)+0.244秒差
3位:ルイス・サロン(KTM)+0.547秒差

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第15戦アメリカズGPのフリー走行1から決勝レースまで全セッションを完全網羅の生中継で配信