『Moto3™クラス』プレビュー~熟練勢対新人勢の対決始まる

複数のプロモーション大会で際立つ成績を挙げた12人がレギュラー参戦を開始

開幕戦カタールGPは、ルサイル・インターナショナル・サーキットで今週末の3月4日に初日、5日に公式予選、6日に決勝レースが予定され、現地時間15時00分、日本時間21時00分にスタート(日没時間は17時39分)。

2022年は、参戦から撤退した『Petronas Sprinta Racing(ペトロナス・スプリンタ・レーシング)』と『Gresini Racing(グレシーニ・レーシング)』に替わり、ヘルメット会社と専門学校がコラボを結成した『MT HELMETS - MSI(MT・ヘルメット‐MSI)』と元軽量級ライダーのアレッサンドロ・トヌッチが率いる『TEAM MTA(チーム・MTA)』が新規参戦。全15チームが各2人のレギュラーライダーを起用する。

バイクは、ホンダ10台、KTM14台、ガスガス2台、ハスクバーナ2台、CPモト2台。

レギュラーライダーたちの出身国は9ヶ国。スペインから最多の10人がエントリー、イタリア7人、日本5人、イギリス3人、フランス、トルコ、オーストラリア、インドネシア、ブラジルから各1人。

総合7位ダーリン・ビンダーが飛び級でプレミアムクラスにステップ。総合1位ペドロ・アコスタ、総合5位ロマーノ・フェナティ、総合6位ニッコロ・アントネッリ、総合12位ジェリミー・アルコバ、総合16位フィリップ・サラッチ、総合19位ガブリエル・ロドリゴが中量級に昇格。

総合25位國井勇輝は全日本選手権、総合26位マキシミリアン・コーフラはスーパースポーツ世界選手権、総合29位アンディ・ファリド・イズディハールはアジア選手権に転向。

レッドブル・ルーキーズ・カップ、Moto3™ジュニア世界選手権、イデミツ・アジア・タレント・カップ、イタリア選手権に参戦していたマッテオ・ベルテッレエリア・バルトリーニダビド・ムニョスジョエル・ケルソマリオ・スルヨ・アジ古里太陽ディエゴ・モレイラダニエル・オルガドイバン・オルトラスコット・オグデンジョシュア・ワットリーの11人が初参戦。

2021年シーズンの途中から参戦したアルベルト・スーラがレギュラー参戦を開始。スーパースポーツ300世界選手権でタイトルを獲得したアナ・カラスコが7年ぶりに復帰する。

タイトル争いの中心は?
昨年5勝を挙げて総合2位を獲得したデニス・フォッジャ、2勝を挙げた総合3位セルジオ・ガルシア、開幕戦を制した総合4位ジャウメ・マシア、新天地に移籍した総合14位鈴木竜生らが中心。

100戦以上のキャリアを誇る10年目のジョン・マックフィーと8年目のアンドレア・ミニョ、ルーキーシーズンに優勝を挙げた2年目のイサン・グエバラチェビエル・アルティガスも忘れてはいけない存在。

オフィシャルテストでは、足を負傷していたフォッジャがオールタイムラップレコードを非公式ながら更新すれば、ミニョグエバラがトップ3に進出。新天地に移籍した佐々木歩夢は3日目にロングランを実行して、仕上がりの良さを見せれば、鳥羽海渡は新任のクルーチーフと共に苦手のポルティマオ・サーキットでベストタイムを大幅に更新。新規参戦チームに移籍した山中琉星もステップ・バイ・ステップで準備を進めた。

イデミツ・アジア・タレント・カップ王者の古里太陽は、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで実施したプライベートテストで転倒した際に右足首を骨折したことから開幕戦欠場。若干15歳のダビド・ムニョスは、出場最低年齢により、デビュー戦が第6戦スペインGPまでずれ込むことから、ヘラルド・リウが代役を務める。

開幕戦カタールGPタイムスケジュール
3月3日(木)
14時00分(20時00分):写真撮影会

3月4日(金)
11時50分(17時50分):フリー走行1(40分間)
16時10分(22時10分):フリー走行2(40分間)

3月5日(土)
11時25分(17時25分):フリー走行3(40分間)
15時30分(21時30分):公式予選1(15分間)
15時55分(21時55分):公式予選2(15分間)

3月6日(日)
13時00分(19時00分):ウォームアップ走行(20分間)
15時00分(21時00分):決勝レース(18ラップ)

 

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