『Moto2™クラス』プレビュー~小椋藍がストップ・ザ・ヴィエッティに挑む

軽量級王者ペドロ・アコスタと欧州選手権王者フェルミン・アルデグエルが地元で初表彰台を狙う

第6戦スペインGPは、今週末にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催。前戦ポルトガルGPで今季4度目のトップ2入りを達成したポイントリーダーのチェレスティーノ・ヴィエッティが中量級1年目に18位だったが、軽量級に参戦した2年前と3年前に3位表彰台を獲得した当地でアドバンテージの拡大を図る。

ストップ・ザ・ヴィエッティに挑むのは、総合2位小椋藍と総合3位トニー・アルボリーノ。軽量級に参戦した2年前は優勝争いを展開して2位と3位を獲得し、昨年は7位と21位。2月には当地でプライベートテストを実施したことから、参考となるデータを基にセッションを開始する。

小椋、アルボリーノと共に前戦の多重クラッシュが原因でリスタートのグリッドに立つことができなかった総合5位アロン・カネト、総合4位ソムキアット・チャントラ、総合9位サム・ロウズ、総合11位アウグスト・フェルナンデェス、総合15位ペドロ・アコスタ、総合18位キャメロン・ボビエ、リスタート直後に転倒を喫した総合10位ジェイク・ディクソンは、これ以上の取りこぼしはできないことから、ヨーロッパラウンドの2戦目から表彰台を積み重ねていきたいところ。

多重クラッシュで最も影響を受けたのは、トップを走行していたアロン・カネト。左手首と右手小指を骨折したが、手術から2日後からリハビリを開始。開催前日にメディカルチェックを受ける。

多重クラッシュで最も有益を得たのは、8番手を走行していたジョー・ロバーツ。リスタートでも1番手のジェイク・ディクソンが転倒したこともあり、アメリカ人ライダーとしては、2011年6月の第7戦TTアッセン(ベン・スピーズ)以来11年ぶり、中量級では1990年9月の最終戦オーストラリアGP(ジョン・コシンスキー)以来32年ぶりとなる優勝を達成。総合9位から4位に浮上した。

今週末の主役に躍り出るかもしれないのは、総合15位ペドロ・アコスタと総合16位フェルミン・アルデグエルの2人。当地を熟知するだけでなく、2月にはプライベートテストを実施したことから、自己最高位の7位以上を狙う。

決勝レースは5月1日12時20分、日本時間19時20分にスタート。

過去のリザルト
2021年5月
優勝: ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(カレックス)
2位: マルコ・ベツェッキ(カレックス)
3位: サム・ロウズ(カレックス)
2020年7月
優勝: ルカ・マリーニ(カレックス)
2位: 長嶋哲太(カレックス)
3位: ホルヘ・マルティン(カレックス)
2020年7月(アンダルシアGP)
優勝: エネア・バスティアニーニ(カレックス)
2位: ルカ・マリーニ(カレックス)
3位: マルコ・ベツェッキ(カレックス)
2019年5月
優勝: ロレンソォ・バルダッサーリ(カレックス)
2位: ホルヘ・ナバーロ(スピードアップ)
3位: アウグスト・フェルナンデェス(カレックス)
2018年5月
優勝: ロレンソォ・バルダッサーリ(カレックス)
2位: ミゲール・オリベイラ(KTM)
3位: フランチェスコ・バグナイア(カレックス)
2017年5月
優勝: アレックス・マルケス(カレックス)
2位: フランチェスコ・バグナイア(カレックス)
3位: ミゲール・オリベイラ(KTM)

タイムスケジュール
4月29日(金)
10時55分(17時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(22時10分): フリー走行2(40分間)
4月30日(土)
10時55分(17時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(22時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(22時35分): 公式予選2(15分間)
5月1日(日)
09時20分(16時20分): ウォームアップ走行(10分間)
12時20分(19時20分): 決勝レース(23ラップ)

 

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