『#CatalanGP』~ライバルたちの反撃が始まるか?

チャンピオンシップの主導権を握るフランチェスコ・バグナイアに対して、ライバル勢、地元スペイン勢が挑戦

第11戦カタルーニャGPは今週末、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで9月1日(金)にプラクティス、2日(土)に公式予選と『Tissot Sprint(ティソ・スプリント)』、3日(日)に決勝レースを開催。前戦オーストリアGPで第6戦イタリアGPに続く今季2度目のハットトリック(公式予選/ティソ・スプリント/決勝レース)を制し、今季5勝目を挙げたポイントリーダーのフランチェスコ・バグナイアが昨年2番グリッドからスタート直後の多重クラッシュで転倒を強いられた当地で、アドバンテージの拡大を目指す。

マティン&ベツェッキの追撃

前戦で総合1位フランチェスコ・バグナイアが獲得可能な最大37ポイントを加算したのに対して、総合2位ホルヘ・マルティンと総合3位マルコ・ベツェッキは16ポイントしか獲得できず、ギャップが62ポイント差と68ポイント差に拡大。1戦でも早く、1戦での逆転が可能な射程圏に捉えるために、今週末からの2連戦で、可能な限り多くのポイントを稼ぐだけでなく、ポイントリーダーの前でフィニッシュすることが条件となる。

目指すは初優勝

来季の所属先が決定した総合5位ヨハン・ザルコと総合9位アレックス・マルケス、内定している総合6位ルカ・マリーニは、プレミアクラスでの初勝利を目指し、総合18位エネア・バスティアニーニは今季初のトップ5、昨年11月の第19戦マレーシアGP以来となる表彰台を目指す。

KTM&アプリリアの反撃は?

ライダー部門だけでなく、コンストラクター部門とチーム部門でもドゥカティに引き離され始めたKTMとアプリリアだが、2年前にミゲール・オリベイラが優勝、1年前にはアレイシ・エスパルガロが優勝争いを展開。2018年以来5年ぶり5度目の優勝を目指すドゥカティに総合4位ブラッド・ビンダーと総合7位アレイシ・エスパルガロを筆頭とするKTM勢とアプリリア勢が挑戦。

反撃の狼煙を上げたい日本勢

2002年以降、当地ではヤマハが最多11勝を挙げ、ホンダは5勝。最後に優勝を挙げたのは、2022年のファビオ・クアルタラロと2019年のマルク・マルケス。コンストラクター部門で261ポイント差に引き離されているヤマハとホンダは、既に来季に向けて開発を進めているが、過去に好成績を挙げたトラックで欧州勢に挑む。

ライダーマーケット

マルコ・ベツェッキとKTMの決断次第で複数のライダーたちの去就が決まる中、ヨハン・ザルコトニー・アルボリーノが決断を下したことで、中量級と軽量級もここに来て大きく動き始め、2連戦中には多くのライダーたちの所属先を発表する予定。

Moto2™

第5戦フランスGPの転倒リタイア後、5戦連続の表彰台獲得でポイントリーダーの座を奪回し、12ポイントのアドバンテージを築いたペドロ・アコスタは、昨年6位だった当地でポイント差の拡大を目指す。

3戦連続して表彰台争いから離された総合2位トニー・アルボリーノは、来季も今季の所属先にとどまることを決断。気持ちを改めて昨年10位だったサーキットに臨めば、今季初優勝を挙げた総合8位チェレスティーノ・ヴィエッティは昨年優勝を挙げたトラックに戻り、総合12位小椋藍は2戦連続3度目の表彰台を狙う。

負傷から復帰してから2戦連続の完走を果たした野左根航汰は、スーパーバイク世界選手権の参戦で走行経験があるトラックでポイント圏内の接近を目指し、第9戦イギリスGPで右足の4ヶ所を骨折した羽田太河は2戦連続の欠場。

Moto3™

ポイントリーダーのダニエル・オルガドは、サマーブレイク明けから2戦連続の表彰台。36ポイントを加算すれば、総合2位佐々木歩夢は、第5戦フランスGPから6戦連続の表彰台。夏休み明けには26ポイントを稼ぎ、抜群の安定感でポイントリーダーを追走。

トップ2と比較すれば、安定感に欠けるが、勝負強さを武器に2勝目を挙げたデニス・オンジュが総合3位に浮上。37ポイント差に近づけば、技術的な問題が発生してリタイアを強いられ、2戦連続の0ポイントで総合5位に後退したジャウメ・マシアにとっては、正念場の2連戦を迎える。

タイヤテスト

中量級と軽量級は当地に延滞して、月曜日に来季から供給されるタイヤのテストを実施。プレミアクラスは次戦後の月曜日にオフィシャルテストを予定。

天気予報

月曜日の時点で、金曜日は最高気温27度の晴れ。土曜日と日曜日は雨。特に土曜日は朝のセッション前と14時過ぎに豪雨が予報されている。

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