プレミアクラスに参戦する11チームは、2週間後の2月28日から3月2日に開幕戦タイGPが開催されるチャーン・インターナショナル・サーキットでオフィシャルテストを開始。気温35度、路面温度が45度まで上昇したドライコンディションの中、初日はマルク・マルケスが総合1番手に進出した。
スタートプラクティス
プレミアクラスに参戦する全5メーカーのリクエストを受け、セッション終了後18時00分からのスタートプラクティスに加え、13時00分から15分間のスタートプラクティスが追加されたことから、午前と午後のセッションを実施。
ドゥカティ
当地初開催の2018年に優勝、2019年に優勝で4年連続6度目、キャリア通算8度目のタイトル獲得に成功したマルク・マルケスは午前のセッションで3番手、午後はセッション終了前に1分29秒184の1番時計を刻み、2019年11月にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催されたオフィシャルテスト2日目以来となる1番手に進出。
昨年10月にポールポジションから優勝を挙げたチームメイトのフランチェスコ・バグナイアは0.844秒差の総合8番手。2人が分担してテストプログラムを消化すると、ライブプログラム『アフター・ザ・フラッグ』のインタビューに応えたドゥカティ・レノボ・チームのチームマネージャー、ダビデ・タルドッツィはセッション終了後に2025年と2026年に使用するエンジンの仕様を決定するミーティングがあることを説明。2024年型を使用する可能性があることを示唆した。
2024年型のドゥカティ機を駆けるアレックス・マルケスは0.465秒差の総合2番手。フランコ・モルビデリは0.499秒差の総合3番手に進出。旧型を徹底的に磨き上げる2人が前回のオフィシャルテストに続き、安定したパフォーマンスを披露した。
アプリリア
セッションスタートと同時にトラックに飛び出したマルコ・ベツェッキは、電子制御を中心としたテストプログラムに取り組み0.610秒差の総合4番手。
1週間前の2月5日に左手を骨折したラウール・フェルナンデェスは、医師団の許可を得て走行を開始すると、欠場で着手できなかったテスト作業を挽回しようと67ラップを周回して総合19番手。ホルヘ・マルティンの負傷代役としてテストプログラムを進めるテストライダーのロレンソォ・サバドーリは新しいエキゾーストシステムを検証した。
KTM
ペドロ・アコスタは0.720秒差の5番手。14時過ぎから連続11ラップのロングランを実行した後、16時過ぎから2度目のロングラップを始めたが、11ラップ目の9コーナーで転倒。ブラッド・ビンダーは0.857秒差の総合9番手。17時過ぎからロングランにトライしたが、13ラップ目に転倒。
昨年10月のティソ・スプリントで2番グリッドから優勝を挙げ、前回のオフィシャルテストで総合18番手だったエネア・バスティアニーニは、快適さを求めて改良型シートを装着し午前の29ラップ目3コーナーで転倒を喫して総合16番手。前回のオフィシャルテストで総合16番手だったマーベリック・ビニャーレスは、KTM勢で唯一新しいシートユニットを装着して総合18番手。17時過ぎからは連続14ラップのロングランをKTM機で初めて実行した。
ホンダ
前回のテストでホンダ勢の3番手となる総合15番手だったルカ・マリーニは0.744秒差の総合6番手。ホンダ勢の1番手に進出すれば、ヨハン・ザルコは0.777秒差の総合7番手。16時過ぎから連続13ラップを実行し、ジョアン・ミルは0.883秒差の総合11番手。3人が揃って上位陣に接近した。
ヤマハ
前回のオフィシャルテストで総合12番手だったジャック・ミラーは、エアロパッケージを検証して0.857秒差の総合10番手。初めてヤマハ勢の1番手に進出すれば、アレックス・リンスは1.022秒差の総合12番手、ファビオ・クアルタラロは1.049秒差の総合13番手。2022年に優勝を挙げたミゲール・オリベイラは総合17番手。
ルーキー
昨年10月にポールポジションから2位を獲得し、日本人として7人目のチャンピオンに輝いた第18戦タイGPの開催地に16週間ぶりに戻って来た小椋藍は、午前に最多54ラップを周回。午後は7ラップ目の3コーナーで転倒を喫したが、41ラップを周回。午前のタイムでトップから1.269秒差、マルコ・ベツェッキから0.659秒差の総合15番手。16時過ぎからは連続13ラップのロングランを実行した。
フェルミン・アルデグエルは午後の4ラップ目8コーナーで転倒したが、1.189秒差の総合14番手。地元出身のソムキアット・チャントラは2.024秒差の総合20番手だった。
RESULTS