チャンピオンシップ78年目のシーズンは、第13戦アラゴンGPを終え、ホルヘ・マルティンがポイントリーダーとしてタイトル争いをリード。残り9戦。第14戦サンマリノ&リミニ・リビエラGPからの12週間で、2連戦、2連戦、3連戦、そして2連戦の開催が計画され、残り333ポイントの熾烈な短期決戦を前に、2022年から4年連続してチャンピオンを輩出したドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー、ジジ・ダリーニャは、イタリアのテレビ局『SKY ITALIA』のインタビューに応え、「もはや、誰が最速かではなく、誰が最も賢いかが鍵になるかもしれません」とタイトル争いを予想した。
「11勝を挙げることは必ずしも重要ではない」
「私の見解では、今からシーズン終了まで、最も優れた精神力を発揮したライダーがチャンピオンシップを制するでしょう。ポイントを積み重ね、ミスを避けることが重要。なぜなら、近年の歴史が示すように、年間11勝を挙げることが必ずしもタイトル獲得に繋がるわけではないからです。勝利数が少なくてもチャンピオンになることは可能です。より安定した結果を獲得し、常に安定した走りを続け、そして何よりも、ゼロで終わることは許されません。」
タイトル争いの歴史
ドゥカティのファクトリーチーム、ドゥカティ・レーシング・チームはスピードと安定性というジレンマの両面を経験。2022年、フランチェスコ・バグナイアは第10戦ドイツGPが終了した時点で、2勝を挙げていたが、4度の0ポイントが影響し、ポイントリーダーから91ポイント差の総合6位に位置していたが、第11戦TTアッセンから怒涛の4連勝で勢いに乗り、残り10戦で5勝を含む8度の表彰台を獲得して、チャンピオンシップ史上最大の逆転劇に成功。
しかし、2024年は全20戦中、ティソ・スプリントで7勝を含む10度の表彰台、グランプリレースで11勝を含む16度の表彰台を獲得したにもかかわらず、ティソ・スプリントで5度、グランプリレースで3度の0ポイントが影響。
一方で、ホルヘ・マルティンはティソ・スプリントで7勝を含む16度の表彰台、2度の0ポイント。グランプリレースは3勝を含む16度の表彰台を獲得、2度の0ポイントにとどまり、10ポイント差で初めてタイトルを獲得。
熾烈なタイトル争いの状況
シーズン13戦が終了した時点で、総合2位マルク・マルケスと総合3位マルコ・ベッツェッキは1戦で逆転が可能な19ポイント差と24ポイント差に接近。総合4位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、総合5位小椋藍、総合6位ペドロ・アコスタ、総合7位ラウール・フェルナンデェスは2戦で逆転が可能な74ポイント差以内に位置。
直近の6戦では、マルク・マルケスが最多166ポイントを稼ぎ、第13戦アラゴンGPを欠場した小椋藍は111ポイント、ホルヘ・マルティンは100ポイント、ラウール・フェルナンデェスは99ポイント、ペドロ・アコスタは86ポイントを加算。
タイトル獲得の経験があるホルヘ・マルティンとマルク・マルケスが中心に展開されるタイトル争いは、誰が安定して上位に進出するのか、ポイントを獲りこぼさないかが焦点となり、1つのターニングポイントになるかもしれないオーバーシーズ直前の2連戦、第14戦サンマリノ&リミニ・リビエラGPと第15戦オーストリアGPに注目が集まる。