ポル・エスパルガロが転倒で背中と胸部を強打

精密検査を受けるために近郊の病院に搬送も、意識を失わず、見当識があり、反応は完璧

ガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3のポル・エスパルガロは、開幕戦ポルトガルGPのフリー走行2で11ラップ目の10コーナーで転倒した際にアスファルトとグラベル上で背中と胸部を強打。レースディレクションは赤旗を提示し、メディカルスタッフたちがトラックサイドで治療。

約15分後に救急車でメディカルセンターに搬送され、精密検査のために、ヘリコプターで近郊の病院まで搬送された。

セーフティカーで現場に駆けつけ、治療にあたったメディカルディレクターのアンヘル・チャルテル医師は「胸部、腰部、仙椎全体のレベルで重度の多発外傷性打撲を伴う高いエネルギーの転倒でした。それがどれほどのレベルであるかを確認する必要があることから、ファロ市内の病院で補完的な検査を受けます。」

「頸部は正常です。精神的には大丈夫で、意識を一度も失っていません。挿管の必要はありませんでしたが、重度の肺挫傷を負っていることは事実であり、病院でCT検査(コンピュータ断層撮影)とMRI検査(核磁気共鳴画像法)で確認する必要があります。」

「脊椎の重度の多発性外傷と肺挫傷がどのように進行するのかを確認すると主張します。怪我の程度を知るには、適切な検査が必要です。」

「意識があり、見当識があり、反応は完璧です。我々が投与した鎮痛剤により少し落ち着いています。神経学的検査は完全に正常です。脚、足、腕、全てを完璧に動かすことができ、脊髄の損傷を恐れる必要はありません」と状況を説明した。