ロレンソ「ドゥカティと共にタイトル獲得は難しい」

現時点で優勝の可能性があるが、タイトル争いは困難であることを説明。課題はコーナリング。

スペインのラジオ番組『El Larguero(エル・ラルグエロ)』は、ホルヘ・ロレンソがスペインとフランスの国境に位置する小国アンドラに所有するモータースポーツミュージアムから生中継を実施。ドゥカティに移籍したロレンソからミュージアム設立の動機、新天地ドゥカティの印象、オフィシャルテストの評価、タイトル争いに関して、ロングインタビューを提供。

「4、5年前にケーシー・ストーナーとヘルメットを交換。その年の終わりにタイで開催されたイベントでセバスチャン・ベッテルとヘルメットを交換。もう、そこからはドラッグのように病みつきになってしまい、止まらなくなってしまった。ここのミュージアムに展示されているのは、所有している20~30%ほど。スペースが限られているから、2階を拡大した。これほどのコレクションを所有する人は誰もいないだろう。」

「ドゥカティを初めて走らせた日。全く異なるバイク、歴史的なバイクを試すことにすごく興奮していた。グリッドで最もパワーがあるエンジンを全開にしたときの第一印象は、すごくおとなしかった。すごくアグレッシブだから恐れていたけど、確かに扱い難さがある。少し旋回に苦労する。コーナーの中間でガスを開けるときに、もう少し曲がれるようにトライしなければいけない。」

「バレンシアで7番手だった後、セパンでは2秒差から始まった。コーナーが困難だった。複数のライダーのテレメトリーを検証する必要があり、翌日に向けて、どのように走らせるべきかを理解するために多くの時間を費やして分析した。ウェットで2時間ほど走らせる機会があり、その分析により、僅かな時間で成果を挙げることができた。トップ3に進出することが習慣だったから、20番手は衝撃的だった。ドライで少し曲がり難いけど、ウェットでは良い。」

「ドゥカティに指示を与え続けたい。僕はバイクに適応することが必要なライダーだから、テストが重要となる。コーナリングが改善されない間は、可能な限り速く走らなければいけない。」

「ドゥカティはリザルトを一歩前進するために僕と契約を結んだ。より若くレベルの高いライダーが増えている。ホンダは大きな前進を果たした。マーベリックは飢えている。マルケスはより経験を積んだ。サーキット次第だけど、このバイクで優勝を狙うことができるけど、それはタイトル争いではない。チャンピオンシップを争うことを想像するのは難しい。」

「有力候補はマルケス。現王者であり、一貫性が身についた。マーベリックのようなハングリーなライダーたちが来た。ベストライダーたちにステップ・バイ・ステップで接近して行きたい。彼は不運さえなければ、遅かれ早かれタイトルを獲得するだろう」と、いつものように率直にインタビューに応えた。

Museo Lorenzo Andorra
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