ビンダー:「チャンピオンになって中量級に行く」

南アフリカ人ライダーとしては、バリントン以来36年振りのタイトル獲得に挑戦。

レッドブル・KTM・アジョのブラッド・ビンダーは、第7戦カタルーニャGPを終えて、チャンピオンシップで唯一開幕から7戦連続の表彰台を連取。1978年から2年連続して250ccクラスと350ccクラスをダブル連覇したコーク・バリントン以来となる南アフリカ人としては史上2人目のチャンピオンに向け、チャンピオンシップをリードしている。

ワールドチャンピオンになりたい。そして、来年は中量級に参戦したい。困難なことは覚悟しているけど、これが僕の目標だ!

キャリアの分岐点となったのは、過去にマイク・ディ・メッリオ、マルク・マルケス、サンドロ・コルテセらチャンピオンを輩出し、ミカ・カリオ、小山友良、ヨハン・ザルコ、ダニー・ケント、ルイス・サロン、ジャック・ミラー、ミゲール・オリベイラらタイトル争いを繰り広げたヤングライダーたちを起用したアキ・アジョ率いるアジョ・モータースポーツ入り。

「アキは信じられない。チームにとって非常に重要な存在。豊富な経験を持ち、沢山のチャンピオンたちに関する話しを聞くことが、とても楽しみなんだ。」

キャリア79戦目となった第4戦スペインGPでは、電子制御の違反により、最後尾からのスタートを強いられたが、フリー走行で見せたライバルたちを圧倒するハイペースで、次々に順位を上げて初優勝。「最後尾からのスタートに向けて準備が整っていなかったけど、プレッシャーはなかった。信じられなかった。すごくストレンジな気分で、3~4時間後に初優勝したことを実感した。」

20歳の南アフリカ人ライダーは、総合2位のホルヘ・ナバーロに44ポイント差、総合3位のロマーノ・フェナティに67ポイント差のアドバンテージを得て、残り11戦に挑戦する。