決勝レース:バグナイアがキャリア初優勝

VR46・アカデミーに所属するイタリア勢が21戦振りに表彰台を独占、62年振りにトップ5を独占。

第8戦TTアッセンの決勝レースは26日、TTアッセン・サーキットで行われ、総合5位のフランセスコ・バグナイアが11人による優勝争いを制して、キャリア59戦目で初優勝を飾り、総合4位に浮上した。

気温18度、路面温度28度のドライコンディションの中、10番グリッドのバグナイアは、ホンダ勢、KTM勢に対して、積極的にアタックを仕掛け、ゴールライン直前に逆転。マヒンドラに初優勝、所属するアスパル・チームに2012年8月の第12戦チェコGP以来、4年振りとなる優勝をもたらした。

2番グリッドのアンドレア・ミニョは、0.018秒差の2位でフィニッシュしたが、最終ラップの最終シケインでコースを外れてポジションをアップしたことから、ポジションを1つ降格するペナルティが科せられ、自己最高位の3位、初表彰台を獲得。9番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは、0.039秒差の3位だったが、ミニョのペナルティにより、第6戦イタリアGPに続く2度目の2位を獲得。イタリア勢が2015年5月の第5戦フランスGP以来、21戦振りに表彰台を独占。

ウォームアップ走行で今季4度目の1番時計を刻んだ4番グリッドのロマーノ・フェナティは、0.084秒差の4位。13番グリッドのニッコロ・アントネッリは、0.136秒差の5位に入り、イタリア勢が1954年9月の第7戦ネイションズGP以来、62年振りにトップ5を独占。

14番グリッドのジュール・ダニーロは、0.161秒差の6位。自己最高位を獲得し、3番グリッドのニコロ・ブレガ、21番グリッドのジョアン・ミル、7番グリッドのボ・ベンスナイダー、12番グリッドのロレンソォ・ダッラ・ポルタがトップ10入り。

5番グリッドのブラッド・ビンダーは、ラスト7ラップにコースアウトを喫して13番手に後退し、12位でフィニッシュ。

ウォームアップ走行で16番手に浮上した24番グリッドの鈴木竜生は、14位を争うセカンドグループ内で走行中の13ラップ目1コーナーで転倒。今季初のリタイアを喫し、ポールポジションのエネア・バスティアニーニ、6番グリッドのフアンフラン・グエバラ、8番グリッドのファビオ・クアルタラロ、16番グリッドのアロン・カネトらも転倒リタイアを喫した。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのビンダーが4ポイントを加算。総合3位のフェナティが13ポイントを加算し、欠場した総合2位のホルヘ・ナバーロとのギャップを10ポイント差に詰めた。

次戦ドイツGPは、ザクセンリンクで3週間後の7月15日に開幕、17日に決勝レースが行われる。