プライベートテスト1日目:ドビツィオーソが1番時計を記録

ドビツィオーソとイアンノーネを筆頭に、ドゥカティ勢がトップ10以内に8人が進出。ロッシとロレンソは9-11番手。

最高峰クラスは19日、次戦オーストリアGPの開催地、レッドブル・リンクで2日間のプライベートテストを開始。前戦ドイツGPで今季2度目の表彰台を獲得した総合9位のアンドレア・ドビツィオーソが、素早い順応で参加者たちを圧倒するトップタイムをマークした。

12時の時点で気温26度、路面温度35度。好天候に恵まれたドライコンディションの中、来季からの参戦を予定するローカルファクトリーのKTMが加わった10チームが、3週間後のグランプリを視野に、オフィシャルタイヤサプライヤー、ミシュランのサポートを受けながら、トラックレイアウトの理解とセッティングを中心に走り込みを開始。

ドゥカティ・チームは、レギュラーライダーをサポートするために、テストライダーのケーシー・ストーナーを招集。ファクトリーライダーたちと同じスペックのマシンに乗り込むと、トップタイムから0.738秒差の4番手に進出。

過去、初開催地のトラックで素早い順応を証明したドビツィオーソは、1分24秒台を唯一突破。1分23秒764の1番時計を刻めば、チームメイトのアンドレア・イアンノーネは、チームメイトが既に使用している新型フレームが投入され、0.583秒差の2番手に進出。

ドゥカティのサテライト勢、アビンティア・レーシング、オクト・プラマック・ヤクニック、プル&ベア・アスパル・チームは、トラックレイアウトの理解を走り込み、スコット・レディングが0.697秒差の3番手、エクトル・バルベラが0.885秒差の4番手、ユージン・ラバティが0.987秒差の7番手、ダニロ・ペトルッチが1.228秒差の8番手、ヨニー・エルナンデェスが1.407秒差の10番手。右足の脱臼骨折から復帰したばかりのロリス・バスは、48ラップを周回して15番手。

チーム・スズキ・エクスターは、週末に使用したセッティングを検証した後、電子制御の調整に着手。マーベリック・ビニャーレスは転倒を喫したが、0.831秒差の5番手に進出すれば、アレイシ・エスパルガロは、1.459秒差の12番手。

モビスター・ヤマハ・MotoGPは、レースに向けたセッティングに着手。参戦1年目にキャリア初表彰台を獲得、2年目に上田昇との優勝争いをゴールラインまで繰り広げた当地に1997年以来19年振りに戻って来たバレンティーノ・ロッシは、最多の60ラップを周回。1.290秒差の9番手に入れば、ホルヘ・ロレンソは、1.411秒差の11番手。

ホンダ勢は、ファクトリーチームのレプソル・ホンダが競技規則のテスト日数を考慮して今回のテストを不参加。サテライト勢のLCR・ホンダのカル・クラッチローは、タイヤと電子制御のテストに取り組んで1.674秒差の14番手。エストレージャ・ガルシア・マーク・VDSのジャック・ミラーは1.581秒差の13番手、ティト・ラバットは2.431秒差の17番手。

アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、来季の起用が決定しているサム・ロースを招集。アルバロ・バウティスタは、テストライダーのマイク・ディ・メッリオと共にギアボックスなどを調整。トランスポンダを搭載しなかったことから、ラップタイムは計測されなかった。

来季の参戦に向けて積極的にテストプログラムを実行するKTMは、初めてMotoGP™チームに合流。テストライダーのミカ・カリオは、2.292秒差の16番手、トーマス・ルティは、2.641秒差の18番手だった。

リザルト

(非公式ラップタイム~サーキット発表)

 

 

1.

アンドレア・ドビツィオーソ

1分23秒764

(35ラップ)

2.

アンドレア・イアンノーネ

1分24秒347

(35ラップ)

3.

スコット・レディング

1分24秒461

(43ラップ)

4.

ケーシー・ストーナー

1分24秒502

(33ラップ)

5.

マーベリック・ビニャーレス

1分24秒595

(40ラップ)

6.

エクトル・バルベラ

1分24秒649

(39ラップ)

7.

ユージン・ラバティ

1分24秒751

(33ラップ)

8.

ダニロ・ペトルッチ

1分24秒992

(44ラップ)

9.

バレンティーノ・ロッシ

1分25秒054

(60ラップ)

10.

ヨニー・エルナンデェス

1分25秒171

(28ラップ)

11.

ホルヘ・ロレンソ

1分25秒175

(42ラップ)

12.

アレイシ・エスパルガロ

1分25秒223

(32ラップ)

13.

ジャック・ミラー

1分25秒345

(39ラップ)

14.

カル・クラッチロー

1分25秒438

(41ラップ)

15.

ロリス・バス

1分25秒994

(48ラップ)

16.

ミカ・カリオ

1分26秒056

(53ラップ)

17.

ティト・ラバット

1分26秒195

(56ラップ)

18.

トーマス・ルティ

1分26秒405

(43ラップ)