決勝レース:ザルコが2戦連続の5勝目

ポイントリーダーのザルコが優勝。総合2位のリンスが3位、総合3位のロースが転倒リタイア。

第10戦オーストリアGPの決勝レースは14日、レッドブル・リンクで行われ、ポイントリーダーのヨハン・ザルコが優勝。後半戦の緒戦で2戦連続5勝目、中量級で13勝目、キャリア通算14勝目を挙げ、タイトル争いのライバルたちに対して、ポイントアドバンテージを広げた。

気温26度、路面温度40度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で1番手に進出したポールポジションのザルコは、1ラップ目に5番手に後退したが、17ラップ目にトップに飛び出して徐々にライバルたちを引き離せば、2番グリッドのフランコ・モルビデッリは、3.058秒差の2位。自己最高位を獲得。

9番グリッドのアレックス・リンスは、最終ラップの最終コーナーで逆転。3.376秒差の3位を獲得すれば、3番グリッドのトーマス・ルティは4位。4番グリッドのマンセル・シュレッターは、自己最高位の5位。5番グリッドのアレックス・マルケスは、今季の最高位となる6位に進出。

ウォームアップ走行で4番手まで浮上した8番グリッドの中上貴晶は、10.178秒差の7位。開幕から9戦連続してポイント圏内に進出すれば、12番グリッドのロレンソォ・バルダッサーリ、6番グリッドのアクセル・ポンス、11番グリッドのドミニケ・エガーターがトップ10入り。

10番グリッドのジョナス・フォルガーは、ライバルたちがリアにミディアムタイヤを装着した中でハードタイヤを選択したが、13番手走行中の4ラップ目4コーナーで転倒。レースに復帰して26位で完走すれば、7番グリッドのサム・ロースは、レース中に2度の転倒を喫して2戦連続の転倒リタイア。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのザルコが、総合2位のリンスに対して、ポイントアドバンテージを25ポイント差から34ポイントに拡大した。

次戦チェコGPは、ブルノ・サーキットで19日に開幕、21日に決勝レースが行われる。