オフィシャルテスト:ロレンソが最速時計を記録

7チーム11名のライダーたちが延滞。シーズン中最後のオフィシャルテストを実施し、次戦以降に向けて準備を進めた。

最高峰クラスのオフィシャルテストは22日、、第11戦チェコGPが開催されたアウトモトドローム・ブルノで行われ、ヘレス・サーキット、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで実施された2度の同テストで連続して2番手だった総合2位のホルヘ・ロレンソがトップタイムをマークした。

モビスター・ヤマハ・MotoGPは、新型のシャーシとスイングアームを投入。マニエッティ・マレリがアップデートしたソフトウェアとミシュランが準備したフロントタイヤのテストも実施すると、ホルヘ・ロレンソは、10度のコースインで43ラップを周回すると、1分56秒台を6回、1分55秒台を最多の6回記録。1分55秒394の1番時計を刻めば、バレンティーノ・ロッシは、11度のコースインで60ラップを周回すると、1分56秒台を11回、1分55秒台を3回記録して、0.371秒差の2番手。

モンスター・ヤマハ・テック3は、ソフトウェアとフロントタイヤのテストに加え、サクラ工業が軽量化に成功したエキゾーストの検証を実施。ブラドリー・スミスは、11度のコースインで47ラップを周回して、1.225秒差の6番手に入れば、ポル・エスパルガロは、8度のコースインで43ラップを周回して、1.558秒差の8番手。

鈴鹿8時間耐久レース優勝のプレミアムとして、今回のテストに参加したスーパーバイク世界選手権に参戦するアレックス・ロースは、エスパルガロ弟のアドバイスを受け、16ラップ目の1コーナーで転倒を喫したが、3度のコースインで15ラップを周回。4.164秒差の最後尾の12番手だった。

レプソル・ホンダは、セットアップを中心にテストプログラムを実行。マルク・マルケスは、9度のコースインで46ラップを周回すると、1分57秒台を10回、1分56秒台を7回記録して、0.754秒差の3番手。ダニ・ペドロサは、10度のコースインで43ラップを周回すると、1分57秒台を8回、1分56秒台を2回記録して、1.463秒差の7番手。

キャリア初優勝を飾ったLCR・ホンダのカル・クラッチローは、サスペンション、ホイール、エンジンマップのテストプログラムに取り組み、14度のコースインで63ラップを周回すると、1分57秒台を8回、1分56秒台を5回記録して、0.879秒差の4番手。

エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDSのティト・ラバットは、新たなセッティングを試しながら、9度のコースインで最多の83ラップを周回して、2.469秒差の10番手。

チーム・スズキ・エクスターのマーベリック・ビニャーレスは、仕様違いのスイングアーム、新たな電子制御、フロントタイヤのテストを進め、8度のコースインで37ラップを周回すると、1分57秒台を9回、1分56秒台を3回記録して、1.130秒差の5番手。アレイシ・エスパルガロは、左手中指を骨折していることからテストをキャンセル。

ドゥカティ勢で唯一参加したオクト・プラマック・ヤクニックは、新しいシートを含むエルゴノミクスの調整、全体的なセットアップ、フロントタイヤのテストを実施。スコット・レディングは、9度のコースインで47ラップを周回して、1.683秒差の9番手に入ったが、ダニロ・ペトルッチは、エンジントラブルは発生。僅か18ラップの周回に止まり、予定よりも早くテストを終了した。

今回のオフィシャルテストを不参加したドゥカティ・チームとアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、23日から2日間、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催地、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでプライベートテストを実施。当グランプリにワイルドカード参戦を予定するドゥカティ・コルセのテストライダー、ミケーレ・ピロは22日から走行を開始すれば、来季からアプリリアに所属するサム・ロースがテストに合流する。

オフィシャルテストリザルト