MotoGP™クラスプレビュー

タイトル争いに終止符が打たれた後、注目は総合2位、インディペンデントチームライダー、コンストラクター部門、チーム部門、BMW・M・アワード、ポールポジション獲得数の争い。

第16戦オーストラリアGPは、フィリップアイランド・サーキットで21日に開幕、23日に決勝レース(日本時間14時00分)が行われ、前戦日本GPで最高峰クラス3度目、通算5度目のタイトル獲得に成功したマルク・マルケスがチャンピオンとして、昨年ポールポジションから逆転優勝を挙げた当地に乗り込む。

オーストラリア・ビクトリア州のウェスタンポート湾の入り口に浮かぶフィリップ島にレーストラックが1956年に建設され、1989年に初めてオーストラリアでグランプリを開催。1991年から6年間、イースタン・クリーク・レースウェイで開催された後、1997年に7年振りに復帰すると、開催日程に定着。

海に近い立地上、風が強いが、高速で流れるようなレイアウトは、ライダーたちから人気が高く、毎年スペクタクロなバトルが展開され、今年4月には、ドルナスポーツ、フィリップアイランド・サーキット、ビクトリア州政府の間で2026年までの開催に関して合意していた。

タイトル争いに決着がついた後、注目は、バレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソの総合2位争い。今季8度の表彰台を獲得したヤマハの両雄だが、最高峰クラスにおける当地での成績は、ロッシが16度の挑戦で6勝(2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2014年)を含む13度目の表彰台を獲得したのに対して、ロレンソは、7度目の挑戦で1勝(2013年)を含む5度目の表彰台を獲得。昨年優勝争いを展開した2人が、14ポイント差の総合2位に挑む。

総合5位に後退したダニ・ペドロサの負傷欠場により、今季3度目の表彰台を獲得して総合4位に浮上したマーベリック・ビニャーレスは、昨年のベストレースとなった当地で、17ポイント差まで接近した総合3位に挑戦。

インディペンデントチームライダー部門では、総合7位のカル・クラッチローが総合8位のポル・エスパルガロに対して、アドバンテージを10ポイント差に拡大すれば、前戦で揃ってトップ10入りを達成したアプリリアの両雄、総合13位のアルバロ・バウティスタと総合16位のステファン・ブラドル、来季のファクトリーマシン獲得に挑戦するオクト・プラマック・ヤクニックの両雄、総合14位のスコット・レディングと総合15位のダニロ・ペトルッチ、地元出身のジャック・ミラーに注目が集まる。

前戦を欠場した総合9位のアンドレア・イアンノーネは、今週末も欠場。総合10位のエクトル・バルベラがドゥカティ・チームから継続して起用され、アビンティア・レーシングは、地元出身のマイク・ジョーンズを引き続き招集する。

当サイトでは、開催前日の木曜17時00分(日本時間15時00分)からのプレスカンファレンスを生中継で配信する。