KTMは20日、オーストリア・ムンダーフィングに昨年建設されたKTMのモータースポーツ本部で、初参戦する最高峰クラスと中量級、6年連続参戦となる軽量級の2017年体制を発表。6名のライダーたちがニューデザインのマシンを初披露した。
最高峰クラスに初挑戦するレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングのポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスは、オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで開催された3日間のオフィシャルテストを終えたばかり。「ブル(雄牛)は少し野生的だけど、良いフィーリングを与えてくれる。KTMは他のファクトリーと比較して全く新しいけど、僕たちは前進している。バイクの乗る度に上位陣に接近。この進化を確認するのは本当にナイスだ。このプロジェクトに向けて、僕を信頼してくれたことに感謝したい」と、エスパルガロ弟は現状を説明。
中量級と軽量級に参戦するレッドブル・KTM・アジョは、8日から2日間、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットでプライベートテストを実施。中量級のプロジェクトに合流するために古巣に復帰したミゲール・オリベイラと2年目を迎えるボ・ベンスナイダーがそれぞれのカテゴリーで総合1番手に進出すれば、中量級初挑戦となる王者ブラッド・ビンダーは負傷のために欠場。チャンピオンの後任に指名されたニッコロ・アントネッリは、KTMへの乗り換えに専念。4名は、3月8日からヘレス・サーキットで開催されるオフィシャルテストに参加する。