オフィシャルテスト:マルケスが最速時計を記録

決勝レース時に似た条件下でテストが実施され、マルケスが昨年11月のバレンシアから総合1番手に連続して進出してきたビニャーレスを僅少さで逆転。

最高峰クラスのオフィシャルテストは12日、第7戦カタルーニャGPが開催されたバルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで行われ、4番グリッドから2位を獲得した総合3位のマルク・マルケスがトップタイムをマークした。

第4戦スペインGP後に続き、シーズン中2度目となるオフィシャルテストに、ドゥカティ・チーム、レアーレ・アビンティア・レーシング、プル&ベア・アスパル・チームの3チーム6人を除く、9チーム16人に、KTMのテストライダー、ミカ・カリオ、チーム・スズキ・エクスターから負傷代役を務めたシルバン・ギュントーリが加わり、10時00分から18時00分まで実施。

決勝レースのスタート時間となる14時00分に気温30度、路面温度が54度まで上昇したドライコンディションの中、地元でダブル表彰台を獲得したレプソル・ホンダは、セットアップと電子制御、オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランが準備したタイヤのテストに取り組み、週末に5度目の転倒を喫したマルケスは、1度も転倒せずに13度のコースインで最多の82ラップを周回すると、1分46秒台を21回、1分45秒台8回記録。最後のコースインで1分44秒台を2回記録し、公式予選2で4番手だった週末のベストタイム(1分44秒320)を上回る1分44秒071の1番時計を刻めば、3位を獲得したダニ・ペドロサは、13度のコースインで53ラップを周回すると、1分46秒台を13回、1分45秒台を10回記録し、0.932秒差の4番手。

公式予選で今季最低の17番手だったカル・クラッチローは、週末の問題だったリアグリップの改善に取り組み、新しいフェアリング、ジオメトリー、電子制御、タイヤをテスト。10コーナーで転倒を喫したが、12度のコースインで60ラップを周回すると、1分46秒台を15回、1分45秒台を4回記録し、1.225秒差の6番手。

シャーシのテストに専念したティト・ラバットは、59ラップを周回して、1.511秒差の9番手。次戦の対策として、シャーシのフレキシブルを追求したジャック・ミラーは、52ラップを周回して、1.826秒差の12番手。

モビスター・ヤマハ・MotoGPは、ヤマハ発動機が準備した2タイプのフレームをテスト。明日当地で予定するプライベートテストを含め、1人が1日に1タイプずつ、2日間で2タイプを試し、現行型と比較。

決勝レースで10位だったマーベリック・ビニャーレスは、新しいフェアリングもテスト。14度のコースインで81ラップを周回すると、1分46秒台を20回、1分45秒台を14回、1分44秒台を最多の3回記録し、公式予選2で9番手だった週末のベストタイム(1分44秒620)を上回る0.366秒差の2番手に進出すれば、8位だったバレンティーノ・ロッシは、12度のコースインで71ラップを周回すると、1分46秒台を27回、1分45秒台を6回記録し、1.564秒差の10番手。

サテライトチームのモンスター・ヤマハ・テック3は、セッティングとサスペンションのテストを中心に、仕様が異なるシャーシをテスト。6位に進出したジョナス・フォルガーは、5コーナーで転倒を喫したが、8度のコースインで43ラップを周回すると、1分46秒台を8回、1分45秒台を10回記録し、0.901秒差の3番手に進出。週末のパフォーマンスを維持すれば、今季5度目のトップ5入りを果たしたヨハン・ザルコは、5度のコースインで33ラップを周回すると、1分46秒台を13回、1分45秒台を7回記録し、1.381秒差の7番手。

アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、フロントフォークとジオメトリーの調整に集中。エンジンの問題でリタイアを強いられたアレイシ・エスパルガロは、新しいエキゾーストを試しながら10度のコースインで48ラップを周回すると、1分46秒台を13回、1分45秒台を10回記録し、0.975秒差の5番手に進出。2戦連続の19位だったサム・ロウズは、43ラップを周回して、2.318秒差の15番手。

ドゥカティ勢で唯一参加したオクト・プラマック・レーシングは、スコット・レディングが転倒を喫したが、59ラップを周回して、1.494秒差の8番手。ダニロ・ペトルッチは、決勝レースで転倒を喫した際に強打した左肩の痛みを訴え、28ラップでテストを切り上げ、1.792秒差の11番手。

チーム・スズキ・エクスターは、第3戦アメリカズGPで左前腕を骨折したアレックス・リンスが復帰。転倒を喫したが、回復具合を確認しながら10度のコースインで62ラップを周回すれば、アンドレア・イアンノーネと負傷代役を務めたギュントーリは、セッティングに専念。明日はプライベートテストを実施するために、当地に延滞して、テストプログラムを継続する。

レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは、ポル・エスパルガロが第5戦フランスGPまで使用したシャーシと第6戦イタリアGPで投入したシャーシを比較検証。75ラップを周回して、2.036秒差の13番手に進出すれば、テストライダーのカリオは、新しいフェアリングを試しながら、61ラップを周回して、2.334秒差の16番手だった。

RESULTS

Back at it again???? // @alexrins testing in #Barcelona #MotoGP

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