第9戦ドイツGP~プレスカンファレンス

前半戦最後となるシーズン9戦目の開幕を前日に控えた中、ドビツィオーソ、ビニャーレス、マルケス、ロッシ、ペトルッチ、フォルガーが共同会見に出席。

第9戦ドイツGPのプレスカンファレンスは29日、ザクセンリンクのプレスカンファレンスルームで行われ、週末の主役たちが出席。前戦TTアッセンを振り返り、3月に舗装工事が実施された路面対策を含めて、シーズン9戦目の抱負と期待を語った。

最高峰クラス10年目で初めてポイントリーダーに飛び出したアンドレア・ドビツィオーソは、「チャンピオンシップのリーダーなんて、僕にとってストレンジに聞こえる。総合1位に進出するために、前半戦の8戦で取り組んで来た僕たちの仕事が嬉しい。夢のようで、本当に嬉しい。この5年間、僕たちは本当に懸命に働いた。特にここ数戦は完璧な形で仕事をして、アッセンではレースに向けて誰も仕事ができなかったけど、異なるセットアップを使用して、機能した。グッドなラップタイムをマークすることができた。5位はすごく良い結果ではなかったけど、コンディションは非常に難しく、簡単にミスを犯す状況だった。僕は自信があり、バイクのフィーリングは良い。チームに対してすごく良い感じがある。彼らが最終的な結果の重要な役割を果たしている。」

「ここの天候はニュースではないけど、新しい路面が違いをもたらすだろう。明日、トライしないと。レギュラーライダーだけでなく、テストライダーも路面を確認するテストを実施しなかったから、タイヤに関するフィードバックがない。タイヤに関して、あまり考えずに済むという意味で、これはポジティブだ」と、ポイントリーダーに進出する心境を語り、初日から路面を確認して行くことを説明。

今季2度目の転倒リタイアを喫して総合2位に後退したマーベリック・ビニャーレスは、「アッセンの転倒は残念だけど、ドライで強かったから、リラックスできる。もし、限界までプッシュできれば、もう一度、トップに返り咲ける。今シーズンは沢山のミスを犯してしまったけど、僕たちはそこから学習し、何をすべきか分かっている。僕たちはウェットでの走りが良くなったから、懸命に仕事をする絶好の機会だ。昨年は強かった。体調は良い。前戦は予選が悪かった。ここでは天候と新しいタイヤに履き替えるタイミングに注意しなければいけない。難しい週末となるだろう。ベストを尽くさなければいけない」と、ポイントリーダーの奪回を強調。

2戦連続4度目の表彰台を獲得した総合4位のマルク・マルケスは、昨年7年連続のポール・トゥ・ウインを達成した当地に乗り込み、「僕とホンダにとってグッドなサーキットだった。これは重要なことだけど、今年は異なる。新しい路面のグリップとタイヤ、そして、天候を確認しなければいけない。全てが変わってしまうかもしれないけど、過去に優勝を挙げたトラックだから、自信を与えてくれる。」

「アッセンでは幾つかのポイント差を挽回することができた。チャンピオンシップを計画することは非常に難しい。2戦前は、タイトル争いからほぼ脱落していたけど、今は数ポイント差まで挽回した。懸命に働き、プッシュしなければいけない。序盤に幾つかのミスを犯してしまったけど、僕はここにいる。同じメンタリティで仕事を続けたい」と、週末に取り組む姿勢を見せた。

19戦ぶりの優勝で総合3位に浮上したバレンティーノ・ロッシは、「優勝がとても嬉しい。大きな感動をもたらしてくれたグレートなレースだった。チャンピオンシップにとって重要な優勝だ。今年のチャンピオンシップは非常に興味深い。多くのライダーたち、異なるバイクが非常に接近している。今年のように1週間で状況が変わってしまうことは、今までになかった。僕はそこにいる。ザクセンリンクはアッセンと比較すれば、トラックキャラクターが異なるから、戦闘的になることが重要。予報では天候が悪くなるようだけど、全てのコンディションに対して準備を整えることが重要となるだろう。昨年はドライとウェットでそれほど悪くなかったけど、フラッグ・トゥ・フラッグのクレージーなレースとなってしまい、正しい作戦ではなかった。今年はドライ、またはフルウェットのレースになることを期待するけど、フラッグ・トゥ・フラッグになれば、クレーバーになれるようにトライしよう」と、優勝の感動を明かし、週末の準備を説明。

自己最高位タイとなる2位を獲得して総合7位に浮上したダニロ・ペトルッチは、「ドライで、あれほど速く走れることを期待していなかったけど、上手くマネージメントした。もしかしたら、終盤に小雨が降ったことが助けとなったかもしれない。昨年はドライで良い走りができ、ウェットでプッシュしていたら、転んでしまった。天候と新しい路面を確認しよう。両方とも全員にとって同じ条件。」

「ここにいるライダーたち、タイトルを争うライダーたちと一緒に、この場にいることに興奮してしまう。僕はチャンピオンシップから大きく引き離されているけど、彼らとのバトルは最高だ。僕は失うものは何もないけど、今週末、最も重要なことは、昨年のように転倒しないことだ」と、目標を説明。

最高峰クラスに進出してから初めてホームグランプリを迎える総合10位のジョナス・フォルガーは、「ここにいることが大きな喜び。ドイツのファンは素晴らしい。ここに来る前にサイン会があり、彼らのサポートを感じた。ここまでのシーズンは良い。ウインターテストの始まりが良かったから、シーズン序盤にトップ10入りという期待感があったけど、突然、期待以上の結果を獲得することができた。もし、グッドな1日となれば、トップ6入りができる。グッドなスピードがあり、週末にそれを証明することが必要なだけ。天候とトラックコンディションは、僕にとって簡単ではない。ある程度の経験が必要。1年前に最高峰クラスの進出は正しい選択かと質問されていたから、ウインターテストでほっとした。全てがたたしかったと考える」と、心境を告白した。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、フリー走行1から決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。