オフィシャルテスト~次戦に向けて25名がテスト

ポイントリーダーのモルビデッリをはじめ、ルティ、マルケス、オリベイラ、パシーニらが課題克服を目的にテスト実施。

中量級のオフィシャルテストは14日、第11戦オーストリアGPが開催されたレッドブル・リンク‐シュピールベルクで行われ、イデミツ・ホンダ・チーム・アジア、スカイ・レーシング・チーム・VR46、タスカ・レーシング、RW・レーシングの4チームを除く15チーム、25名のライダーたちが好天候に恵まれたドライコンディションの中、10時35分から12時00分、14時20分から15時30分、16時55分から18時00分まで、3度のセッションで合計3時間40分のテストを行い、シーズンの課題と週末の問題解決に取り組み、次戦イギリスGPに向けて準備を進めた。

ポイントリーダーのフランコ・モルビデッリは、2台のカレックスを利用して、サスペンションの比較検証に取り組めば、総合3位のアレックス・マルケスはサスペンションの調整とセットアップに専念。

総合2位のトーマス・ルティは、オフィシャルタイヤサプライヤー、ダンロップが準備した新しいリアタイヤをテストすれば、総合6位のマティア・パシーニ、総合23位のイサック・ビニャーレス、総合28位のアンドレア・ロカテッリ、総合30位のエドガル・ポンスは、ジオメトリーの調整に取り組み、総合26位の長島哲太は、後半戦の緒戦となった第10戦チェコGPで2016年型から乗り換えた2017年型で走り込み、トラクションを追求。

総合10位のルカ・マリーニは、身長を考慮し、リアのサムブレーキにトライ。総合12位のハフィス・シャハリンは、旋回の改善を目的にシャーシとスイングアームの剛性を検証。総合13位のホルヘ・ナバーロは、コーナーの進入改善を目的にステアリングを調整。

KTMを使用する総合4位のミゲール・オリベイラと総合16位のブラッド・ビンダーは、ブレーキング時の安定性を追求。

テック3のオリジナルマシン、ミストラル610を走らせる総合11位のチャビ・ビエルゲは、カヤバとサクラ工業が今回のテストのために準備した新型フォークと新型エキゾースト、日信工業のブレーキキャリパーをテストすれば、総合22位のレミー・ガードナーはサスペンションの調整に専念。

今回のオフィシャルテストには、Moto2™欧州選手権に参戦する2016年王者のスティーブン・オデンダルが参加。NTSの戦闘力を比較する絶好の機会となった。

決勝レースの1ラップ目で発生した多重クラッシュに際に負傷した総合17位のファビオ・クアルタラロは、バルセロナ市内の大学病院で右手首の精密検査を受け、骨折が確認されたが、手術の必要はなく、1週間ギブスで固定することになり、総合15位のロレンソォ・バルダッサーリは、全身を打撲したことから、テストをキャンセル。チームは、Moto2™欧州選手権にジュニアチームから参戦するルーカス・トゥロベッチを招集すれば、総合19位のチャビエル・シメオンは、右上腕骨を骨折したが、2週間後の次戦に向けて治療を開始した。

Tetsuta Nagashima, Teluru SAG Team, Austrian Official Test, Moto2 - Moto3
Austrian Official Test, Moto2 - Moto3