第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP~MotoGP™クラスプレビュー

地元の英雄ロッシが負傷欠場。総合1位に返り咲いたドビツィオーソに、マルケス、ビニャーレス、ペドロサらが挑戦。

第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは、ミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで8日(金)に開幕、10日(日)に決勝レース(現地時間14時00分/日本時間21時00分)が行われ、前戦イギリスGPで2戦連続4勝目を挙げ、ポイントリーダーに再浮上したアンドレア・ドビツィオーソが2009年、2010年、2012年、2014年の4位が最高位、昨年6位、前戦前にプライベートテストを実施したホームトラックで、ポイントアドバンテージの拡大を目指す。

多くのイタリア人ライダーを輩出するアドリア海沿岸のミサノ・アドリアーティコに、1972年に建設されたサンタモニカ・インターナショナル・サーキットは、1980年から1993年まで、イタリアGP、ネイションズGP、サンマリノGPを計10回開催。2006年に安全面の向上を目指したトラックの改修工事をはじめ、設備、スタンドの大規模な工事を実施し、周回方向を反時計回りから時計周りに変更。同時に名称をミサノ・ワールド・サーキットに改称。

2007年、ウェイン・レイニーが転倒負傷した1993年以来14年ぶりに開催日程に復帰すると、2012年には地元リミニ出身のレジェンドライダー、マルコ・シモンチェリの功績を称えて、名称をミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリに改称。2016年9月、20回目の開催直前に、サンマリノ共和国政府、エミリア=ロマーニャ州政府、リミニ県政府、サーキット所有者のサンタモニカS.p.A.、そして、ドルナスポーツとの間で、2017年から4年間の契約延長に関して合意し、2020年までの開催が決定している。

前戦で4戦ぶり5度目の表彰台を獲得した総合4位のバレンティーノ・ロッシは、トレーニング中に右脚の脛骨と腓骨を骨折。ホームレースの欠場を強いられ、シーズン序盤の戦闘力を取り戻して今季6度目の表彰台を獲得した総合3位のマーベリック・ビニャーレスは、ホンダ勢とトラックを共有してプライベートテストを実施した当地に乗り込む。

エンジンの故障により、今季3度目のリタイアを強いられた総合2位のマルク・マルケスと7位だった総合5位のダニ・ペドロサは、2015年と2016年にそれぞれ優勝を挙げた当地でプライベートテストを実施。次戦のホームレースを前に、総合1位との9ポイント差と35ポイント差を詰めに行く。

前戦で3.5秒差の5位に進出した総合7位のホルヘ・ロレンソは、2011年、2012年、2013年に優勝、昨年3位を獲得した当地で実施したプライベートテストを参考に、今季2度目の表彰台、ドゥカティでの初優勝を狙いに行き、テストライダーのミケーレ・ピロは、9位を獲得した第6戦イタリアGPに続き、今季2度目のワイルドカードとして、ファクトリーライダーたちをサポート。

総合16位のアンドレア・イアンノーネは、ホームレースで今季3度目のシングルフィニッシュ、総合21位のアレックス・リンスは、2戦連続3度目の1桁台を目指す。

前戦で4位に進出した総合8位のカル・クラッチローをはじめ、総合13位のアレイシ・エスパルガロと総合25位のサム・ロウズ、総合19位のポル・エスパルガロと総合22位のブラッドリー・スミスは、前戦前にプライベートテストを実施すれば、総合10位のダニロ・ペトルッチと総合12位のスコット・レディングは、サマーブレイク中にプライベートテストを実施。収集したデータを参考に、上位進出、ポイント圏内の進出を狙う。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、ドビツィオーソ、マルケス、ビニャーレス、クラッチロー、イアンノーネが出席する7日(木)のプレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。