フォルガーが体調不良で緊急帰国、野左根を代役に指名

日本入りしてから体調を崩し、イベントを欠席。医師団と協議し、精密検査を受けるために帰国を決断。

モンスター・ヤマハ・テック3は12日、総合10位に進出するジョナス・フォルガーが体調不良を理由に、ドイツで精密検査を受けるため、緊急帰国することを発表。代役には、YZR-M1の開発ライダーを務め、世界耐久選手権と全日本選手権にフル参戦する野左根航汰を起用する。

2013年に軽量級で3位、2015年には中量級で2位を日本GPで獲得していた24歳のドイツ人ライダーは、「3連戦に向けてモチベーションが高まっていたけど、ミサノから体調が弱っていることを感じていた。日本に来てからは、エネルギー不足に苦しみ、ホテルから外出することができず、ヤマハのイベントを欠場することを強いられた。申し訳ない。」

「チームマネージャーのエルベ・ポンチャラルと水曜の夜に会い、木曜の朝に医師たちに診断してもらうことを決め、今日、チャルテ医師とクリニカ・モバイルのスタッフたちに診てもらい、直ぐに血液検査を受けるために、ドイツに帰国することを勧められた。以前、エプスタイン・バール・ウイルスに感染したことがあり、もしかしたら、再発してしまったかもしれない。ミュンヘンで検査を受けるまでは確かなことは分からないけど、チームのみんなとホームレースのヤマハに申し訳ない。彼らのサポートに感謝したい」と、状況を説明。

8月にツインリンクもてぎで開催された全日本選手権の第6戦で優勝を挙げた野左根にとっては、デビュー戦となり、「突然のことで、僕が一番驚いています。実感が沸いてきませんが、チャンスでもあり、ワクワクしています。今年からテストライダーとして、YZR-M1をミシュランで走らせていますが、どこまでできるか試したい。もてぎは得意なトラック。明日からのセッションが楽しみです。チャンスをくれたチームとヤマハに感謝すると共に、少しでも期待に応えられるように最善を尽くします」と、意気込みを語った。