第17戦マレーシアGP~MotoGP™クラスプレビュー

残り2戦、50ポイントのタイトル争い。マルケスが2年連続4度目のタイトル獲得に王手。

第17戦マレーシアGPは、セパン・インターナショナル・サーキットで27日(金)に開幕、29日(日)に決勝レース(開催地時間15時00分/日本時間16時00分)が行われ、前戦オーストラリアGPで今季6勝目を挙げたポイントリーダーのマルク・マルケスが最高峰クラス1年目に2位、2年目に優勝、3年目に転倒リタイア、4年目の昨年は4番手走行中に転倒を喫した後に11位で完走、今年2月のオフィシャルテストは総合3番手だった当地で、2年連続4度目、キャリア通算6度目となるタイトル獲得に挑戦する。

今週末の開催地となるセパン・インターナショナル・サーキットは、マレーシア政府が近代化政策の一環として、首都クアラルンプールの国際空港近郊に建設され、1999年にシャー・アラム・サーキット、ジョホール・サーキットに替わって初開催すると、2008年までは観客数が5万人程度だったが、2015年には15万人を記録。昨年、2017年から5年間に開催に合意し、2021年までの開催が決定している。

フィリップアイランド・サーキットで1台もトップ10に進出できなかったドゥカティ勢。13位のフィニッシュで、総合1位とのギャップが11ポイント差から33ポイント差に広がった総合2位のアンドレア・ドビツィオーソは、逆転の可能性を最終戦まで延ばす目的で、昨年の優勝を再現させたいところ。

15位だった総合7位のホルヘ・ロレンソは、ドゥカティがトラックのキャラクターに上手く適応することから、初優勝を含め、上位進出に挑戦すれば、最悪のレースと評価した総合8位のダニロ・ペトルッチは、インディペンデントチームライダー部門の最高位を視野に入れ、上位進出を目指す。

今季7度目の表彰台を獲得した総合3位のマーベリック・ビニャーレスは、タイトル獲得の可能性が消滅したが、視線は既に来季に向けられ、オフィシャルテストで総合1番手に進出した当地で優勝、表彰台を狙いに行き、今季6度目の表彰台で総合4位に再浮上したバレンティーノ・ロッシは、サーキット最多優勝となる6勝目を挙げた2010年以来となる優勝、表彰台にトライする。

12位で総合5位に後退したダニ・ペドロサだが、2012年、2013年、2015年に優勝。2月のオフィシャルテストでは総合5番手に進出した当地で、14ポイント差の総合4位に挑戦。

戦闘力が高まって来たスズキとKTM。前戦でトップグループに位置した総合15位のアンドレア・イアンノーネと総合17位のアレックス・リンス、初めて両雄がトップ10入りを果たした総合16位のポル・エスパルガロと総合22位のブラッドリー・スミスは、2戦連続のトップ10進出を目指す。

インディペンデントチームライダー勢では、総合6位のヨハン・ザルコを筆頭に、前戦でトップグループに進出した総合9位のカル・クラッチローと総合12位のジャック・ミラー、2戦連続して厳しいレースが続いたが、オフィシャルテストで7番手に進出した総合11位のアルバロ・バウティスタらに注目。

総合10位のジョナス・フォルガーは、第15戦日本GPから3戦連続の欠場。代役には、スーパーバイク世界選手権に参戦するマイケル・ファン・デル・マークが指名されたが、左手を骨折した総合13位のアレイシ・エスパルガロは、手術を受けるために、スペインに帰国。代役は起用されない。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、マルケス、ドビツィオーソ、ビニャーレス、ロッシ、ザルコ、フランコ・モルビデッリが出席する26日(木)のプレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。