開幕戦カタールGP~MotoGP™クラスプレビュー

1959年に始まったチャンピオンが70年目を迎え、24名のトップライダーたちによるタイトル争いが始まる。

開幕戦カタールGPは、開催4年目の07年に変則日程が導入され、木曜からセッションが始まっていたが、今年は通常日程となり、16日に初日、18日に決勝レース(開催地時間19時00分/日本時間19日01時00分)が行われ、12チーム、24名のレギュラーライダーたちがタイトル獲得に挑戦する。

今年で15年連続の開催、12年連続のオープニングランドに指名されたロサイル・インターナショナル・サーキットで今月1日から3日間のオフィシャルテストが実施され、昨年2年連続4度目、通算6度目のチャンピオンに輝いたマルク・マルケスは、総合7番手に進出。昨年11月のオフィシャルテストから始まった4度のオフィシャルテストを通じて、参加者最多となる合計777ラップを周回、最長距離となる3807.9kmを走行。史上4人目となる5度目、史上8人目となる通算7度目のタイトル獲得に向け、準備を進めてきた。

ライバルたちから初めて開幕前にタイトル獲得有力候補に挙げられた総合2位のアンドレア・ドビツィオーソは、自己最多となる年間6勝を獲得した勢いと自信、冷静な取り組みで、テストプログラムを順調に消化すると、昨年3年連続して2位を獲得した当地で開催されたオフィシャルテストで最速ペースを掴み、プレシーズンの全日程を締め括った。

総合3位のマーベリック・ビニャーレスは、1月中旬に誰よりも早く契約を更新。タイトル獲得という目標を視野に、オフィシャルテストとシーズンに集中する環境を整え、昨年ポール・トゥ・ウインを決めた当地に乗り込む。

総合4位のダニ・ペドロサは、当地で開催されたオフィシャルテストの初日に転倒を喫して、左手を負傷したが、セパン・インターナショナル・サーキットで総合2番手、ブリーラム・インターナショナル・サーキットで総合1番手に進出。ここ数年間で最高の仕上がりを見せれば、総合5位のバレンティーノ・ロッシは、総合9番手と12番手だった後、テスト最終日に総合2番手まで浮上。05年、06年、10年、15年の優勝を含め、昨年9度目の表彰台を獲得した当地で09年以来となるタイトル獲得に挑戦。

昨季のトップ5と共に注目が集まるのは、2年目のヨハン・ザルコ。昨年使用した16年型に乗り換えた2度目のオフィシャルテストから総合2番手と1番手に進出。衝撃的なデビューを飾った当地で、スタートダッシュを目指す。

当地で開催されたオフィシャルテストでは、スズキの両雄、アレックス・リンスとアンドレア・イアンノーネが好走を披露。ホンダ、ドゥカティ、ヤマハに接近する戦闘力を見せれば、KTMとアプリリアも戦闘力が高まっていることを証明。コンセッションのアドバンテージを活かして、シーズンを通じて開発を継続して行く。

3度のオフィシャルテストで存在感を見せたのは、カル・クラッチロー、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラー。ザルコと共にインディペンデントチームライダー部門の最高位だけでなく、ファクトリー勢に挑戦。

新人勢では、日本人ライダーとして4年ぶりの参戦となる中上貴晶に注目。王者フランコ・モルビデッリが最後のオフィシャルテストで総合13番手まで浮上すれば、ジョナス・フォルガーの代役に指名されたハフィス・シャリンは、チームの予想を上回る素早い順応を見せ、デビューを迎える。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、15日(日本時間の23時00分)のプレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。