グレシーニ・レーシングのマルク・マルケスは、第５戦フランスＧＰの決勝レースで５列目１３番グリッドから１ラップ目８番手、３ラップ目６番手、１１ラップ目５番手、１４ラップ目にマーベリック・ビニャーレスを抜いて４番手、１８ラップ目にファビオ・ディ・ジャンアントニオを抜いて３番手に浮上。
前を走る２人を追走すると、最終ラップのシケインでフランチェスコ・バグナイアを抜き去り、２７ラップのレースで１０人を抜き、優勝したホルヘ・マルティンから０.４４６秒差の２位。２戦連続の２位を獲得して、ポイントリーダーから４０ポイント差の総合３位に浮上した。
「現行の『MotoGP™』で１３位から２位を獲得したライダーが何人いるだろうか。騙すつもりはないけど... 追い抜きは難しい。昨日のスプリント後にも言ったように、スタートよりもペースが重要。なぜ？なぜなら、ロングレースではペースが違いとなるから。昨日のような非現実的なスタートを切るには、多くの要因に依存する。今日は昨日ほどではなかったけど、良いスタートを切った。」
「昨日のペースが僕に落ち着きを与えてくれ、段階を踏んで、３番手まで浮上した。これが求めていたこと。リズムがあり、最速ラップを刻み、彼らに追いついたのも事実。２位を獲得したけど、ファビオ・ディ・ジャンアントニオとのバトルで１秒ほど失った。二羽の雄鶏と一緒にファイトしたことが嬉しい。」
スタート
「試してみたけど、他のライダーたちがどうなるかに大きく依存する。１コーナーで昨日のようにイン側のラインを維持することができなかった。そこに１人がいたから。その走行ラインを走るためにスピードを落としすぎると、追い越されてしまうから、その位置を確保して、最初のシケインを通過することにした。そこからは、１人ずつ、ステップ・バイ・ステップでポジションを挽回した。」
９コーナーのオーバーテイク
「かなり遠くからトライした。昨日はあのコーナーに対して自信がなかったけど、今日は大きな自信があり、誰かの後ろにいても、ブレーキングを遅らせることができた。ミスしてもおかしくないコーナーだけど、シケインが少し長く、グリーンに向かうまでに操作の余地がある。」
「最終ラップ、ペッコ・バグナイアがホルヘ・マルティンにアタックを仕掛けると予想していた。ヘレスでは非常にアグレッシブで、加速力もあったから、攻撃するだろうと思っていたけど、仕掛けなかった。もしアタックしないなら、あそこで捕まえられるかどうか試してみようと思い、８コーナーから上手く立ち上がった。アタックを仕掛けることを考えるには十分な距離ではなかったけど、彼が守りにも入っていなかったので、『アタックだ』と決断した。」
「１１コーナーで抜き返しに来なかったのを見て、彼がどこにいるのか分からなかった。そのコーナーで守ったけど、『走れ、彼が燃えているぞ』と思った。映像を見たら、最終コーナーで背後にピッタリとくっついていたけど、セクター４ではペースがあり、スピードもあったので安心していた。」
地元優勝
「歴史的にモンメロのサーキットは最悪だと敢えて言いたい。このバイクでどうなるか見てみよう。何も除外するつもりはないけど、どうなるか見るつもり。今までと同じように仕事を続ければ、最初の勝利が訪れるはず。だけど、こだわる必要はない。」
「初優勝が訪れるかもしれないけど、この２人とファイトするには、全ての分野で完璧になる必要がある。例えば、金曜日に間違いを犯した。今週末は救われたけど、毎回救われるわけではない。注意が必要。２人は予選でミスを犯さないから、常に２列目以内からスタートする。これにより、レースがはるかに楽になる。」
将来の計画
「昨年決断を下したとき、ドゥカティが最強のバイクだと分かっていた。最も強いバイクで走ることを決め、そのバイクで何ができるかを見ることにした。なぜなら、僕が終わってしまったのかどうかについて疑っていたから。僕は終わっていなかった。競争力がある。」
「競争力があるから、来年は最新型、どんなバイクでも、どんなカラーリングでも、どんなメーカーでも構わないからトライしたい。それはハッキリしている。なぜなら、チャンピオンシップを戦うために、より多くの機会を得るから。僕は明確なアイデアがある。」