中量級復帰3戦目で優勝したルティ「最高峰はグッドなスクールだ」

最高峰クラスの参戦経験を活かし、いぶし銀の走りで1年7か月ぶりに優勝。

ダイナボルト・インタクト・GPのトーマス・ルティは、第3戦アメリカズGPで17年9月の第13戦サンマリノ&リビエラ・デ・リミニGP以来となる優勝、中量級で12勝目、キャリア通算17勝目を挙げた。

「グランプリのレースは、沢山のレンガのようなもの。最終的な目標を達成するために、全てのレンガを積み重ねる必要がある。これはチームの努力であり、自分自身を信じる必要がある。」

「これはメンタルスポーツ、チームスポーツなんだ。昨年との大きな違いは、これだった。昨年はチームがバラバラになってしまい、僕にとってはビックなチャレンジだったことから非常に困難な1年となり、最終的には、不可能なミッションとなってしまった。」

「全てを過去のことにして、冬の間は懸命に集中して仕事に取り組んだ。僕のことを本当に信じてくれるチームが見つかったことで、大きなモチベーションが生まれ、これが結果に繋がった。」

「最高峰クラスのバイクを走らせることは、ただ走らせるだけでなく、考える力が必要となる。全ての電子制御を理解し、戦略を練る必要がある。これは非常に難しいことだ。」

「中量級に復帰する上で、これは良いことだった。限界で走らせることは簡単だと言えない。バイクの大きさに関係なく、限界は限界であり、フィーリングを持つことが大切。」

「昨年はバイクの限界で走らせるということにおいて、グッドなスクールだった。それに、精神的に戦略などを考える余裕が生まれた。走らせるだけでなく、マネージメントや準備など全てのことにおいて、グッドなスクールだった。タフなスクールだったけど、グッドなスクールだった」と、勝因を説明した。

オフィシャルウェブサイトの『ビデオパス』では、第3戦アメリカズGPの決勝レースをオンデマンドで配信。