ストーナー「ホルヘは勝っても負けてもチャンピオンだ」

嘗てのライバル、ロレンソに対して、ある時期を境に、敬意を払って対応することになったことを説明。

開幕戦カタールGPのフラッシュバックは、2007年にタイトルを獲得に成功したレジェンドライダー、ケーシー・ストーナーとクルーチーフを務めたクリスチャン・ガバリーニに焦点を当て、当時を振り返り、ドゥカティに加入した元王者ホルヘ・ロレンソに関して話しを聞く。

開幕戦カタールGPの優勝でシーズンスタートを切った後、第14戦ポルトガルGPまでに8勝を含む11度の表彰台を獲得し、総合2位に対して76ポイント差のアドバンテージを広げると、初めて王手をかけた第15戦日本GPでタイトルを獲得。

「最初のタイトルを表現する言葉がありません。ケーシーと共に、ドゥカティと共に、私のキャリアにおいて最高の瞬間の1つです。大変特別です」と、ガバリーニは当時を回想。

2度目のタイトルを獲得した翌年のシーズン末に現役からの引退を決断したストーナーは、「正直、あのシーズンの終盤はぼやけていました。基本的に人気に関することは未知で、誰もが私のレースに期待していました。全てが突然に大急ぎな状況になりました。正直に言って、ワールドチャンピオンを勝ったとき、私にとっては、大きな祝福よりも安堵でした」と、当時の心境を打ち明けた。

ドゥカティのテストライダーに就任して2年目。2007年から6年間、コンビを結成したガバリーニが当時のライバルだったロレンソのクルーチーフに就任。「人生で1度は起きることでしょう。」

「ホルヘは長年に渡って多くのことを学びました。彼自身、または彼の私たちに対する走り方という彼のキャラクターが本当に好きでありませんでしたが、転機の時期があり、完全に変わりました。グリッド上の全員に対する尊重は完全に変わり、私も彼に対する尊重が変わる番でした。あの瞬間から、私は彼に対して大きな尊重以外に抱くことはありません。彼は勝っても負けても、その面に関して、ワールドチャンピオンです」と、ロレンソに対する評価を明かした。