ドゥーハン「ペドロサはタイトル獲得に相応しい」

セルベラを初訪問したレジェンドがドビツイオーソ、ヤマハの18年シーズンを評価。

アンドレア・ドビツィオーソのシーズンを評価してください。
ストロングなライダーですが、ドゥカティがシーズンを通じてストロングなバイクであったのか分かりません。アンドレアはホンダとドゥカティに所属し、際立つ活躍がありませんでした。昨年からグレートなレースを何度もしてきましたが、ライバルたちを上回る安定感がなく、タイトルを獲得するには不十分でした。グレートですが、チャンピオンにチャレンジするには十分な強さがあるのか分かりません。

マルク・マルケスは状況に関わらずに勝ちましたが、ドビツィオーソは勝つために全ての状況を整える必要があると言うことでしょうか?
私はそのように考えます。マルクはどんなバイクにも乗ることができます。あるライダーは全てが整ったときに、タイトルに接近することができますが、マルクは違いを生み出します。

例えば、ダニ・ペドロサ。全てが完璧なとき、誰も彼を追いかけることができません。ルカ・カダローラもそうでしたが、次戦では...アンドレアは成長しましたが、安定感に関しては、まだ疑問が残ります。ここ数年間、彼は強くなったと思いますが、個人的な見解として、マルクと比較すれば、まだ彼のレベルではありません。

困難な状況にあったヤマハをどのように分析しますか?
失望の一言です。ヤマハは常にストロングでした。マーベリックが加入した昨シーズンの序盤は強かったですが、浮き沈みがあり、崖から落ちるような状況でした。バイクが原因?誰が分かるでしょうか。終盤にバイクが改良されたように見えました。

ヤマハは70年以降、歴史的に最強の1メーカーであり、ホンダ、ヤマハ、ホンダ、ヤマハの時代が繰り返されてきました。私がホンダと共に参戦していた当時は、ヤマハはニュートラルな開発を維持するために多少メンタリティを変り、まだ沢山のことに取り組んでいると思われます。

私がホンダに初めて乗り、1年目は良い感じでしたが、彼らは白紙に戻し、翌年に向けて新たなバイクでスタートしたました。「このバイクはどこから来たの?」という感じでしたが、ホンダは良い部分を維持する一方で、悪い部分を開発しました。それからホンダは、より一貫的になりました。ヤマハは紙を引き裂き、新しいことを見つけようとトライしていると考えます。

ホンダの進化はマルケスにより、より安定していると考えますか?
ホンダは常にストロングなライダーを起用してきましたが、ベースラインからあまり離れません。ヤマハ、スズキ、ドゥカティは、ベースラインを上回ったり、下回ったりすることがありますが、ホンダの方がより一貫していると思います。

ヤマハは長い間バレンティーノを起用しています。グッドなライダーであり、インテリジェントなライダーです。マーベリックは、これからのヤングライダーですが、昨年を振り返れば、バイクはストロングのように見えました。彼はカタールで飛び出しましたが、その後に消えてしまい、思うように走ることができませんでした。エンジンが原因なんか、何が原因なのか分かりません。チームの近くにいないことから、実際に何か起こっているのか分かりませんが、過去にどのようなことが起こったかを理解します。状況はよく似ています。

ドゥカティはホルヘ・ロレンソに対して、もう少し時間を与えるべきだったでしょうか?
誰が分かるでしょうか。あのとき、バイク、またはホルヘは、それほど上手く走れていませんでしたが、確かに、その後にはドゥカティは強さを取り戻し、ホルヘは速かったです。幾つかのミスを犯し、怪我を負いましたが、誰が分かるでしょうか。私は十分に近くにいませんでした。

ダニ・ペドロサの決断に関する意見は?
彼は長い間このスポーツにおいて重要な存在でしたから、寂しく思います。チャンピンになれなかったことが残念です。体格や体重に関係なく、能力よりもむしろ不運でした。怪我が多かったです。チャンピオンに相応しかったので、一度も勝てなかったことが残念です。

適した時期に決断を下したと思います。KTMのテストライダーになることで、偉大な立場を確立し、開発に大きく役に立つでしょう。ペドロサのようなライダーが引退をすることは残念ですが、新たなタレントが輝くでしょう。

Mick Dooan - Interview