#ThisisMotoGP~デディケイション

幼い頃から献身的な努力が実を結び、通算5度のタイトル獲得に成功したホルヘ・ロレンソがキャリアを回想する。

「バイクの世界に飛び込んでから約30年。この間ずっと努力という哲学は、僕のキャリアにおいて礎石であった。成功と献身は交渉の余地のない形で繋がり、この組み合わせを別々にしようと考えたことは一度もなかった。栄光を勝ち取るためには、どんな苦しみにも耐え、全力を尽くさなければいけない。それは目標を達成するために不可欠なことなんだ。」

「3歳のとき、父親からバイクの乗り方を教わり、僅か数年後にはアプリリア・カップで勝ち始めるようになった。その年齢の子供たちと比べて、僕は多くの気まぐれを諦めた。障害を克服することを学ぶ必要があった。14歳のとき、大きな事故に見舞われたけど歯を食いしばって頑張った。ワールドチャンピオンという夢を実現させるために、どんな代償も払う覚悟があった。」

「125ccクラスのとき、ダニ・ペドロサやケーシー・ストーナーといったクラスのライダーたちと対戦したことで、僕は著しく成長した。250ccクラスの1年目は転倒が多かったことから、精神面の成長を強いられた。いつも安全だと感じていたけど、怪我の危険性を認識し始め、そこから身体面、そして心理的なレベルにおいても強化を始めた。その結果は直ぐに出て、2年連続してタイトルを獲得することができた。」

「多くの仕事の報酬として最高峰クラスに昇格したけど、そこで満足することはなかった。バレンティーノ・ロッシとチームを共有する難しさを十分に認識していたけど、それが挑戦であり、自分を限界まで引き上げなければいけないと自覚していた。もしかしたら、何度か発言したかもしれないけど、当時は無意識で、いきがっていたかもしれない。相次ぐ転倒にビビッてしまったけど、最も要求が厳しいカテゴリーに対して、徹底的に準備を整える必要があった。その結果が出るのは遅くなった。2年後、僕はチャンピオンになった。」

「精神的な強さと徹底的な仕事により、2度も失ったタイトルを奪回に成功した。僕はヤマハに多くのことをもたらし、ドゥカティに加入した。デスモセディチと共に戦闘力があることを改めて証明しなければいけなかった。それはエキサイティングな挑戦であり、多くの時間と多大な努力を費やしたけど、ライディングスタイルを犠牲にして、バイクの特性に適応することに成功した。結果が出るのが遅く、欲求不満に悩まされ、昨年は厳しかった。情緒不安定な時期を過ごし、降参しそうだったけど、それは僕の生き方ではない。僕は決して降参しない。僕を埋葬したかった人たちがいたけど、運命は僕に夢の機会を提供してくれた。」

「ホンダとの契約は、スーパーなモチベーションを与えてくれた。精神、野心、犠牲を持って戦闘的になれると確信する。マルク・マルケスとのファイトは、どんなライダーにとっても挑戦であり、キャリアのこの時点において、それは巨大な刺激となる。怪我が原因で異例なプレシーズンとなってしまったけど、夢を見るには十分な時間がある。現時点でマルクを倒したライダーは僕一人だけ。何も不可能はない。努力をベースにそのことを再び証明したい。」

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