ジャック・ミラー:「まだ頬を抓っている」

軽量級からの飛び級で注目を集めた豪州人ライダーが、絶叫の初優勝を振り返る。

エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDSのジャック・ミラーは、最高峰クラス25戦目の第8戦TTアッセンで初優勝を挙げ、飛び級のプロジェクトに投資したホンダに感謝の言葉を送った。

初優勝の喜びに浸ったかい?

どっぷりと浸ったけど、まだ自分の頬を抓っている。起きたことが信じ難い。最高の気分だ。

レース終盤、何を考えて走ったかい?

Jack Miller, Estrella Galicia 0,0 Marc VDS, Motul TT Assen

あのような非常に困難な状況の下では、究極の集中力が必要とされる。少し気を取られてしまったときは、『注意しないと、トップの座は1分も維持できない』と自分自身に言い聞かせた。不安になり始め、他のことを考え始めてしまうと、特にあのようなコンディションの中では、簡単に失ってしまう。少しスピードを落として、大きなリスクを冒さないように集中した。タイヤを限界まで持って行かず、リズムを刻み、完走してバイクをボックスに持って帰ることに集中した。

声はどうしたのかい?

ゴールラインを通過した後の2コーナーで、優勝の喜びで絶叫し喉を嗄らしてしまった。

初優勝で批判を黙らせたのでは?

人々は僕のこと、プロジェクトのことを批判する権利がある。僕を信じてくれたみんなとホンダに恩返しができたことが嬉しい。懸命に仕事に取組み、僕たちの時間が無駄でなかったことを証明した。疑いを持ち始めた人たちや大きな投資でプロジェクトをプッシュしてくれた人々にとっては、とても良かった。

厳しい時期に自分自信を疑ったことはあったかい?

困難な時期に、疑いを抱き始めたことは確かにあった。このレベルに本当に達しているのだろうか、と自分に質問した。一度ゴールラインを通過したとき、疑った全てのことが頭の中から消えた。ウェットでの展開を予想していたけど、今季はレース毎に良くなっていることを証明している。

初優勝で変わることは?

もっと落ち着けると思うけど、それ以外は、今までと同じだろう。同じようにトレーニングに取り組み、今までと同じように週末に立ち向かう。

飛び級で優勝を挙げた最初のライダーになったけど、この昇格はアドバンテージだと考えるか?

僕はそう考える。例えば、ティト・ラバットは中量級でチャンピオンを獲得した。3年間タイトル獲得に挑戦した後、僕と同じように苦しんでいる。これはこのクラスの1年目は、困難であることを証明する。どのカテゴリーから来るというのではなく、正しい仕事、規律、態度が全てを可能にしてくれると考える。

来年も現在所属するエストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDSから参戦するのかい?

第2のホームが見つかった。来年も彼らと一緒に続けられることが嬉しい。彼らも僕を、僕のパーソナリティを気に入ってくれていると思う。僕は幸せなところにいる。すごく開放的なところがあり、どんなことでも僕を支援してくれる。

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Jack Millerさん(@jackmilleraus)が投稿した写真 -